【11月29日】U-NEXT BOXING.7の対戦カード|増田vs堤の再戦ほか世界戦3試合
11月29日(日)、東京・両国国技館で『U-NEXT BOXING.7』が開かれます。10月14日にU-NEXTが発表したのは、世界タイトルマッチ3試合。メインは増田陸と堤聖也の、3年ぶりの再戦です。
発表を見て、こう思った人も多いはずです。「堤は負けていないのに、なぜ挑戦者なのか」「ヒメネスって誰?」「何時から、どこで見られるのか」。発表文だけでは、そこまでは分かりません。
この記事では、10月15日時点で分かっている対戦カードと配信の情報を1か所にまとめます。そのうえで、3試合それぞれの背景を数字で整理しました。調べてみると、3試合とも、選手どうしが過去の試合で「つながっている」ことも見えてきます。
この記事で分かること
- いつ・どこで・どうやって見られるか
- 発表された世界戦3試合の組み合わせ
- メイン(増田陸 vs 堤聖也)の背景
- 寺地拳四朗の初防衛戦の相手
- ヒメネス vs ユーリ阿久井政悟の見どころ
- 3試合をつなぐ「因縁」
大会の基本情報
まずは日にち・会場・見る方法の3つです。今回は日本の会場なので、海外の大会のように日本時間の早朝や深夜になる心配はありません。ただし、10月15日の時点では試合の開始時刻はまだ発表されていません。配信はU-NEXTの独占で、月額の会員なら追加の支払いなしで見られます。分かっていることと、まだ分からないことを分けて書きます。
日時と会場
- 日にち:2026年11月29日(日)
- 会場:両国国技館(東京都墨田区)
- 世界タイトルマッチ:3試合(どれも最大12ラウンドまで戦う12回戦)
- ほかの試合:「ほかカードあり」とだけ発表(10月15日時点)
両国国技館は、7月20日の『U-NEXT BOXING.6』と同じ会場です。あの夜には増田陸がWBA王座を獲り、寺地拳四朗が3階級制覇を果たしました。その2人が、同じ場所で初めての防衛戦に臨むことになります。
どこで見られるか
| No. | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 配信 | U-NEXT(独占ライブ配信・全試合を配信予定) |
| 2 | 追加料金 | なし(月額会員はそのまま見られる) |
| 3 | 見逃し配信 | 準備ができ次第〜12月28日(月)23時59分 |
| 4 | テレビ中継 | 発表なし(10月15日時点) |
ボクシングの大きな試合は、1試合ごとにお金を払う方式(PPV)のことも少なくありません。U-NEXTの発表文には、今回は月額会員なら追加料金なしと書かれています。当日見られなくても、12月28日まで見逃し配信で追いつけます。
何時から始まるか
試合の開始時刻と配信の開始時刻は、U-NEXTの発表文で「後日発表」となっています。チケットは、主催する帝拳ジムの公式サイトに「近日発売」とあり、発売日はまだ書かれていません(10月15日時点)。
格闘録では、時刻が出たらこの記事と試合予定のページに書き足します。
発表された世界戦3試合
発表された3試合は、バンタム級が1つ、スーパーフライ級が2つです。スーパーフライ級は、WBOとWBAの2本のベルトが同じ夜に懸かります。戦績はU-NEXTの発表文の数字で、英語版Wikipediaの戦績表とも照らし合わせました。表の「王者」はいまベルトを持っている側、「挑戦者」は取りにいく側です。メインのあとに書いた2試合の並び順は、主催者の正式な試合順ではありません。
メイン|WBA世界バンタム級
| No. | 立場 | 選手 | 戦績 |
|---|---|---|---|
| 1 | 王者 | 増田陸(帝拳) | 12戦11勝(9KO)1敗 |
| 2 | 挑戦者 | 堤聖也(角海老宝石) | 16戦13勝(8KO)0敗3分 |
増田の初防衛戦です。挑戦する堤は、2023年8月の初戦で増田に勝っています。
WBO世界スーパーフライ級
| No. | 立場 | 選手 | 戦績 |
|---|---|---|---|
| 1 | 王者 | 寺地拳四朗(B.M.B) | 28戦26勝(16KO)2敗 |
| 2 | 挑戦者 | ハシエル・アマドル(メキシコ) | 16戦15勝(13KO)0敗1分 |
U-NEXTの発表ではセミファイナル(メインの1つ前の試合)です。寺地は7月に3階級制覇を果たしてから、初めての防衛戦になります。
WBA世界スーパーフライ級
| No. | 立場 | 選手 | 戦績 |
|---|---|---|---|
| 1 | 王者 | デビッド・ヒメネス(コスタリカ) | 19戦18勝(12KO)1敗 |
| 2 | 挑戦者 | ユーリ阿久井政悟(倉敷守安) | 27戦23勝(13KO)3敗1分 |
U-NEXTの発表文では「ダビド・ヒメネス」と書かれています。スペイン語の名前「David」の読み方の違いで、格闘録ではこれまでどおり「デビッド」と書きます。阿久井は元WBA世界フライ級王者で、勝てば2階級制覇です。
メイン 増田陸 vs 堤聖也
メインは、ふつうの「王者と挑戦者」とは少し違います。挑戦者の堤は、プロ16戦で一度も負けていません。しかも3年前、王者の増田に勝っています。それでも堤が挑戦者になったのは、リングの外の事情でベルトを失ったからです。ここでは、まず3年前の初戦を振り返ってから、2人がそれぞれどうやってこの舞台にたどり着いたのかを順番に見ていきます。
3年前の初戦は堤の判定勝ち
2人は2023年8月30日に一度戦っています。日本バンタム級のタイトルマッチで、王者が堤、挑戦者が増田でした。結果は10回判定3-0で堤の勝ち(3人の採点者が全員、堤の勝ちとした判定)。増田のプロ12戦でただ1つの黒星が、この試合です。
増田は当時、2022年7月のデビューから約1年で日本王座に挑んでいました。
増田陸|ドネアを止めて世界王者へ
- 2022年7月:24歳でプロデビュー(立教大学ボクシング部の元主将)
- 2024年7月:日本バンタム級王座を獲得(2度防衛)
- 2026年3月15日:元世界王者ノニト・ドネアに8回TKO勝ち
- 2026年7月20日:比嘉大吾に12回2-1の判定勝ちでWBA王座を獲得
右手を前に出して構える左利きの型(サウスポー)で、11勝のうち9つがKO勝ちです。U-NEXTの発表文でも、武器として「左ストレート」が挙げられています。
堤聖也|負けずにベルトを失った
堤は2024年10月に井上拓真に判定で勝ってWBA世界バンタム級王者になり、比嘉大吾(引き分け)、ドネア(判定勝ち)と2度守りました。ところがドネア戦で鼻の骨を折り、2026年4月の防衛戦を取りやめます。
WBAは5月末に、堤を「休養王者」にしました。ケガが治るまでベルトを預かり、そのあいだは別の選手どうしで王座を争わせる仕組みです。7月20日、その空いた王座を争う試合で増田が比嘉に勝ち、王者になりました。そして8月1日のWBAのランキングでは、休養王者の欄から堤の名前が消え、「1位」に置かれます。リングの上では一度も負けないまま、ベルトがなくなったのです。いきさつは堤聖也の選手ページにまとめています。11月29日は、ドネア戦から約11か月ぶりの試合です。
寺地拳四朗の初防衛戦
寺地は7月、空いていたWBOスーパーフライ級の王座決定戦に勝ち、ライトフライ級・フライ級に続く3階級制覇を果たしました。今回はその初防衛戦です。相手のハシエル・アマドルは、日本ではまだほとんど知られていない25歳のメキシコ人。16戦して負けがなく、勝ちの大半がKOという数字が残っています。寺地にとっては、初めて戦うタイプの相手かもしれません。
寺地拳四朗のいま
- 年齢:34歳(1992年1月6日生まれ)
- 戦績:28戦26勝(16KO)2敗
- 前の試合:2026年7月20日、イスラエル・ゴンサレスに12回3-0の判定勝ち
- 世界戦:プロ10戦目から、ずっと世界タイトルが懸かった試合
プロ28戦は、すべて日本のリングです。負けた2つの相手(矢吹正道とリカルド・サンドバル)は、どちらもいまの世界王者です。くわしくは寺地拳四朗の選手ページにあります。
ハシエル・アマドルとは
| No. | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 国 | メキシコ(WBAの記事ではバハ・カリフォルニア・スル州ラパス出身) |
| 2 | 年齢・身長 | 25歳・172cmと報じられている |
| 3 | 戦績 | 16戦15勝(13KO)0敗1分 |
| 4 | あだ名 | 「Flashito(フラシート)」 |
勝った15試合のうち13がKOで、勝ちのうち約87%がKOです。日本ではまだ名前の知られていない挑戦者ですが、数字だけ見れば倒す力ははっきりしています。
見どころは「知らない相手」との12回
寺地はプロ28戦のうち19試合が世界戦で、17勝2敗です。アマドルの戦績には、世界タイトル戦の記録が見当たりません。経験の差ははっきりしています。一方でアマドルは15勝のうち13がKOという、倒す力のある挑戦者です。
相手の映像が少ないぶん、寺地が最初の数ラウンドでアマドルの距離とタイミングをつかめるかどうか。そこが、この試合の分かれ目になりそうです。
ヒメネス vs ユーリ阿久井政悟
3つ目の世界戦は、同じスーパーフライ級のWBA王座です。王者のデビッド・ヒメネスは、日本では名前を聞く機会の少ない選手でしょう。戦績を並べると、日本で試合をするのは今回が初めてです。挑戦する阿久井は、2025年3月に寺地に敗れてフライ級のベルトを失いました。そこから階級を1つ上げ、2試合を挟んで世界の舞台に戻ってきます。
デビッド・ヒメネスとは
- 国:コスタリカ(34歳)
- 戦績:19戦18勝(12KO)1敗
- 2024年4月:WBAスーパーフライ級の暫定王座(正式な王者が戦えないときなどに置かれる、仮の王座)を獲得
- 2026年6月13日:正式な王者に繰り上がる(それまでの王者ジェシー・ロドリゲスがバンタム級へ移り、ベルトを手放したため)
前の試合は2025年7月20日、キルギスでのケンブン・トーレス戦(11回KO勝ち)です。11月29日は約1年4か月ぶりの試合になります。くわしくはデビッド・ヒメネスの選手ページにまとめています。
阿久井政悟|寺地戦のあとの2試合
| No. | 日付 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2025年3月13日 | 寺地拳四朗 | 12回TKO負け(WBAフライ級王座を失う) |
| 2 | 2025年12月17日 | ヴェンセント・ラカー | 3回KO勝ち(両国国技館) |
| 3 | 2026年6月6日 | ローリンツ・ビアソン | 5回TKO勝ち(後楽園ホール) |
寺地戦は、最後の12回に止められるまで接戦でした。そこからスーパーフライ級に上げて2連続KO勝ちで、今回の世界戦にたどり着いています。31歳(1995年9月3日生まれ)です。
見どころは「1年4か月」と「2連続KO」
ヒメネスには、1年4か月リングから離れていた影響がどれだけ出るか、という問題があります。日本のリングに上がるのも初めてです。
反対に阿久井は、新しい階級で2試合を戦い、2つともKOで勝っています。ただ、スーパーフライ級で世界王者と戦うのは今回が初めてです。初めての階級で、いきなり王者の力を測られる試合になります。
3試合をつなぐ因縁
3試合の選手の戦績を並べてみると、同じ名前が何度も出てきます。メインはもちろん、ほかの2試合も、過去の試合でおたがいにつながっていました。こうした背景を知っておくと、同じ夜の3試合が1本の話のように見えてきます。ここでは、発表文にはあまり書かれていない3つのつながりを紹介します。どれも、選手ページと英語版Wikipediaの戦績表で確かめたものです。
増田の唯一の黒星は堤
いちばん分かりやすいのがメインです。増田のプロでの負けは、2023年8月の堤戦の1つだけ。その堤が空けることになったWBAのベルトを、3年後に増田が獲りました。11月29日は、ベルトを持つ側と持たない側が入れ替わっての再戦です。
阿久井がベルトを失った相手は寺地
阿久井のWBAフライ級王座を奪ったのは、2025年3月の寺地です。2人はその後、そろって1つ上のスーパーフライ級に上がりました。
11月29日の夜、寺地はWBOを守る側、阿久井はWBAを取りにいく側として、同じリングに上がります。寺地がWBOを守り、阿久井がWBAを獲れば、スーパーフライ級の4つの団体(WBA・WBC・IBF・WBO)のうち2つで日本人が王者になります。
ヒメネスにただ1人勝った男を、阿久井は倒している
直接戦ったことはありませんが、共通の相手がいます。ヒメネスの19戦で唯一の負けは、2023年1月にロンドンで戦ったアルテム・ダラキアン戦(判定0-3)です。そのダラキアンからWBAフライ級王座を奪ったのが、2024年1月の阿久井でした(12回判定3-0)。
もう1つあります。ヒメネスは2022年7月、のちに寺地からベルトを奪うリカルド・サンドバルに判定で勝っています。3試合の6人は、何人かの相手を通して1本の線でつながっているのです。
よくある質問
ここでは、大会について調べるときに多そうな疑問をまとめました。前半と重なる答えもありますが、すぐ確かめたい人のために短く書いています。時刻やチケットなど、10月15日の時点でまだ発表されていないことは「未発表」と書いています。分かりしだい、この記事に書き足していきます。
U-NEXT BOXING.7は何時から?
10月15日時点では未発表です。U-NEXTの発表文では、試合開始時刻とライブ配信の開始時刻は「後日発表」となっています。
テレビの地上波で見られる?
テレビ中継の発表はありません。ライブ配信はU-NEXTの独占です。
追加料金はかかる?
U-NEXTの月額会員なら、追加料金なしで見られると発表されています。
見逃し配信はいつまで?
準備ができ次第はじまり、12月28日(月)23時59分までです。
増田陸と堤聖也の初戦はどちらが勝った?
2023年8月30日の日本バンタム級タイトルマッチで、堤が10回判定3-0で勝っています。
堤聖也は負けていないのに、なぜ挑戦者?
ケガで休んでいるあいだに、空いた王座を争う試合で増田が王者になり、WBAは2026年8月1日のランキングで堤を休養王者の欄から外して1位にしたためです。試合に負けて失ったベルトではありません。
ヒメネスとダビド・ヒメネスは同じ人?
同じ選手です。名前の「David」を「デビッド」と読むか「ダビド」と読むかの違いで、U-NEXTの発表文は「ダビド」と書いています。
まとめ
ふりかえり
- 11月29日(日)両国国技館・世界戦3試合
- 配信はU-NEXT独占・月額会員は追加料金なし
- 開始時刻は未発表・チケットは近日発売(10月15日時点)
- メインは増田陸 vs 堤聖也の再戦
- 寺地拳四朗の初防衛戦と、阿久井の2階級制覇挑戦
いまできることは2つです。U-NEXTで見られる準備をしておくこと。そして、時刻の発表を待つことです。開始時刻やほかのカードが出たら、この記事と試合予定のページに書き足します。
試合までに選手のことを知っておきたい人は、選手ページもあわせてどうぞ。
※日程・配信・対戦カード・戦績は2026年10月15日時点の情報です。変更される場合があります。
この記事で使った出どころ
- 株式会社U-NEXT(PR TIMES)|『U-NEXT BOXING.7 トリプル世界タイトルマッチ』11月29日(日)開催決定(10月14日)(日時・会場・3試合の組み合わせと戦績・追加料金なし・見逃し配信の期限・開始時刻は後日発表)
- 帝拳ボクシングジム公式サイト(チケット近日発売)
- 信太のボクシングカフェ(10月14日)(アマドルの年齢・身長・あだ名、ヒメネスが初来日であること)
- WBA公式ニュース(アマドルの出身地とあだ名)
- Wikipedia(英語)|Seigo Yuri Akui(阿久井の戦績表・生年月日)
- Wikipedia(英語)|David Jiménez (boxer)(ヒメネスの戦績表・前の試合・生年月日)
リンクは2026年10月15日に確認したものです。リンク先の内容はその時点のものです。