UFC 331が、日本時間2026年9月20日(日)にアメリカ・ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われました(現地は9月19日・土)。メインのフライ級タイトルマッチは、王者ジョシュア・ヴァンアレッシャンドリ・パントージャを3ー0の判定で破り、2度目の防衛に成功しました。

この記事に、全12試合の結果を試合順にまとめます。前日に出した対戦カード記事で書いた「当サイトの見立て」の答え合わせも、最後に正直に並べます。

30秒でわかる UFC 331の結果

大会 UFC 331(Van vs. Pantoja 2)
日付 日本時間 2026年9月20日(日)/現地 2026年9月19日(土)
会場 クリプトドットコム・アリーナ(アメリカ・ロサンゼルス)
メイン ジョシュア・ヴァンが判定3ー0でアレッシャンドリ・パントージャに勝利(50-45/49-46/48-47)=フライ級王座2度目の防衛
コメイン アルマン・ツァルキアンが1回4分56秒、左右のヒジでマウリシオ・ルフィをKO
この日いちばんの番狂わせ ショーン・シャラフが、ゲイブル・スティーブソンを12秒でKO
試合数 全12試合(うち6試合が1ラウンドで決着

全12試合の結果(試合順)

番号はカード記事と同じ並びです。1がメインイベント、12がいちばん最初の試合です。

No. 階級 結果
1 フライ級(タイトルマッチ・5R) ジョシュア・ヴァン(王者)がアレッシャンドリ・パントージャに判定3ー0(50-45/49-46/48-47)=2度目の防衛
2 ライト級 アルマン・ツァルキアンマウリシオ・ルフィ1回4分56秒KO(左右のヒジ)
3 フェザー級 パトリシオ・“ピットブル”・フレイレチェ・ドゥホ1回3分28秒でストップ勝ち(グラウンドのパンチ)
4 ヘビー級 ショーン・シャラフゲイブル・スティーブソン1回0分12秒KO
5 ライトヘビー級 アロンゾ・メニフィールドイーヴォ・バラニエフスキーに判定2ー1
6 バンタム級 マーロン・ベラチャールズ・ジョーダン3回2分02秒TKO
7 ヘビー級 ロベリス・デスパイネタイ・トゥイバサに判定2ー1
8 フェザー級 マイケル・アスウェルJr.ユ・ジュサンに判定2ー1
9 ミドル級 ライアン・ガンドラオズマン・ディアス1回2分04秒TKO
10 ミドル級 エドメン・シャザビアンブルーノ・フェレイラに判定3ー0(29-28/29-28/30-27)
11 女子フライ級 ケイシー・オニールエドゥアルダ・モウラ1回3分20秒 腕ひしぎ十字固め
12 フェザー級 ジョアンダーソン・ブリットギガ・チカゼ1回1分57秒KO

12試合のうち6試合が1ラウンドで終わっています。判定まで行ったのは5試合で、そのうち3試合が2ー1の割れた判定でした。

メイン|倒されても、5ラウンド目に倒し返した

試合の形は、事前に心配されていたとおりに始まりました。1ラウンド、パントージャが開始直後にテイクダウンを取り、マウントまで奪います。ヴァンは立ち返しましたが、ラウンド終盤にもう一度マウントを取られました。

ところが2ラウンド以降、ヴァンが自分の形に戻します。パントージャのタックルを切り続け、左フックで相手の眉間をカット。3ラウンドはジャッジ3人全員がヴァンにつけました。

4ラウンドはパントージャが開始1分でテイクダウンを取り、上から押さえて取り返します。そして5ラウンド、残り1分45秒。パントージャが左のインローを蹴るタイミングに、ヴァンの右ストレートが合いました。パントージャはダウン。ヴァンはサイドから腕を狙い、立ち上がってからも前に出続けました。

🔴 採点は50-45、49-46、48-47(UFC公式スコアカード)。3枚とも合計95点です。5ラウンドの試合は、どのラウンドも10対9でつけると19点×5=95点になります。つまり3人とも、ダウンのあった5ラウンドを10対8にはしなかったと考えると辻褄が合います。ダウンがあっても、そのラウンドの他の時間の内容次第では10対9のままになる、ということです。

※ラウンドごとの採点は公表されないので、これは最終採点からの読み取りです。10対8と10対10が1つずつあっても合計は95になるため、断定はできません。

🔴 ただし48-47のカードが1枚あります。5ラウンドのうち2ラウンドをパントージャにつけたジャッジがいたということで、「一方的な試合」ではありませんでした。テイクダウンとマウントの数だけを見れば、勝っていたのはパントージャのほうです。

「26秒で終わった試合」に、ようやく決着がつきました

この2人が最初に戦ったのは2025年12月6日のUFC 323で、1ラウンド26秒で終わっています。王者だったパントージャが自分の腕を痛めて続けられなくなり、ヴァンがベルトを獲りました。

🔴 つまりヴァンは「事故で王者になった」と言われ続けてきた選手です。今回は5ラウンド25分を戦い切って、同じ相手に勝ちました。ここがこの試合のいちばん大きい意味です。

ヴァンは2026年5月に平良達郎を5回TKOで下して初防衛しており、今回が2度目の防衛になります。24歳で、2000年代生まれで初めてUFCの王者になった選手でもあります。

コメイン|テイクダウンは防がれた。それでも5分で終わった

アルマン・ツァルキアンは、2025年11月のダン・フッカー戦以来約10か月ぶりの試合でした。相手のマウリシオ・ルフィは打撃で3度もパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受けている選手です。

ところが試合は1ラウンド4分56秒で終わりました。UFC公式のレポートによれば、ツァルキアンはルフィの右をもらったあと組みに切り替えてテイクダウンを狙いましたが、ルフィがこれを防いでいます。そのあと金網際のクリンチから2発のヒジでルフィが倒れ、レフェリーストップ。ツァルキアンはこれで6連勝になりました。

🔴 ここが予想と食い違ったところです。ツァルキアンはライト級でも最高クラスのレスラーで、当サイトも「組めれば判定勝ち」と書いていました。実際には、狙ったテイクダウンは決まらず、それでもヒジで終わらせています。ブランクの不安も、5分では出ませんでした。

この日いちばんの番狂わせ|12秒

ヘビー級のゲイブル・スティーブソンは、レスリングでオリンピックの金メダルを獲った選手です。その試合が開始12秒で終わりました。ショーン・シャラフのKO勝ちです。

組む前に倒されると、レスリングの強さは出せません。ヘビー級でいちばん起きやすい形が、この日も起きました。

答え合わせ|当サイトの見立ては1勝1敗でした

前日のカード記事で、2試合について見立てを書きました。結果と突き合わせます。

試合 当サイトが書いたこと 実際 判定
フライ級 「平良戦で見せた後半に伸びる強さを持つヴァンが有利。ヴァンが3ラウンドを無事に越えられるかが分かれ目 1ラウンドにマウントを取られながらしのぎ、2〜3ラウンドを取り返して、5ラウンドにダウンを奪った 当たり
ライト級 ツァルキアンが早い段階で組めれば判定勝ち、離れた展開が続けばルフィのKO」 テイクダウンはルフィに防がれたのに、ツァルキアンがクリンチからのヒジでKO勝ち 外れ(どちらの道でもなかった)

🔴 外したほうの理由を書いておきます。当サイトはツァルキアンを「レスラー」として見すぎていました。打撃で終わらせる引き出しを勘定に入れていなかったのが、外した理由です。次に同じ選手を扱うときは、ここを直します。

4人の戦績は、こう変わりました

選手 試合前 試合後
ジョシュア・ヴァン 19戦17勝2敗 20戦18勝2敗(王座2度目の防衛)
アレッシャンドリ・パントージャ 36戦30勝6敗 37戦30勝7敗(王座奪還ならず)
アルマン・ツァルキアン 26戦23勝3敗 27戦24勝3敗(6連勝)
マウリシオ・ルフィ 16戦14勝2敗 17戦14勝3敗

それぞれの選手を数字で見た記事は、こちらです。

次の大会の予定は、試合予定ページにまとめています。

この記事で使った出どころ

  • 全12試合の結果=UFC公式のスコアカードを基準に、BOUTREVIEW(ロサンゼルス現地レポート)、MMAPLANET、ゴング格闘技と突き合わせました
  • メインの採点(50-45/49-46/48-47)=UFC公式・BOUTREVIEW・MMAPLANETの3つが一致。5ラウンドのダウン(残り1分45秒・右ストレート)=BOUTREVIEW、MMAPLANET
  • コメインの決着(1回4分56秒・ヒジ)とその中身(テイクダウンを防がれてからクリンチのヒジ)=UFC公式レポート、BOUTREVIEW、ゴング格闘技
  • 🔴 ケイシー・オニールの決着時間は、媒体によって3分20秒と3分22秒に割れています。当サイトはUFC公式スコアカードの3分20秒を採りました
  • 試合前の戦績=当サイトの選手ページ(UFC公式・Sherdog・Wikipediaで作ったもの)

🔴 媒体によって食い違った表記は、2つ以上が一致した内容だけを書いています。採点は「両者の合計が19点×ラウンド数を超えない」という検算を通しました。選手名の書き方は当サイト内の表記に合わせています。誤りを見つけられた場合は、ご指摘いただけると助かります。