【深掘り】アルマン・ツァルキアンとは|ライト級2位が1年ぶりに戻ってくる
【2026年9月20日 追記】UFC 331は終わりました
ツァルキアンは1ラウンド4分56秒、マウリシオ・ルフィをヒジでKO。約10か月ぶりの復帰戦を勝って6連勝になりました。戦績は27戦24勝3敗です。
「実力は世界一に近いのに、ベルトに手が届いていない選手」
UFCライト級のアルマン・ツァルキアンは、まさにそういう位置にいます。
ランキングは2位。しかし試合がとにかく少なく、今回の試合は約10か月ぶりの復帰戦になります。
30秒でわかる ツァルキアン
| 名前 | アルマン・ツァルキアン(Arman Tsarukyan) |
|---|---|
| 生年月日 | 1996年10月11日(29歳) |
| 出身 | ジョージア・アハルカラキ(アルメニア系) |
| 育ち | ロシア・ハバロフスク |
| 所属 | アメリカン・トップチーム |
| 身長・リーチ | 170cm/184cm |
| 戦績 | 23勝3敗 |
| ランキング | UFCライト級2位 |
1. アイスホッケー選手だった
ツァルキアンは3歳のときに家族でロシアへ移り、ハバロフスクで育ちました。
最初はフリースタイルレスリングとアイスホッケーをやっていて、ユースチームでプレーもしています。総合格闘技に進んだのは、家庭の事情と、ホッケー界のやり方に嫌気がさしたことがきっかけだったと語っています。
そのレスリングの実力は本物で、フリースタイルレスリングと総合格闘技の両方でロシアのマスター・オブ・スポーツの称号を持っています。
2. 戦い方|前に出て、組んで、削る
ツァルキアンの試合は、だいたい同じ形になります。
- 前に出て圧をかける
- 距離を詰めて組みつく
- 倒して、上から削る
押して、組んで、休ませない。派手なKOは多くありませんが、相手に何もさせないまま試合が終わっていることがよくあります。
3. イスラム・マハチェフとの2つの物語
ツァルキアンのキャリアを語るうえで外せないのが、イスラム・マハチェフとの関係です。
1回目(2019年・UFCデビュー戦)
デビュー戦の相手が、いきなりマハチェフでした。結果は判定負け。ただし内容は互角に近く、ファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれています。「負けたのに評価が上がった」珍しい試合でした。
2回目(2025年1月・UFC 311)
再戦は、なんと王座を懸けたタイトルマッチとして組まれました。ところが試合の直前、ツァルキアンがスパーリングで坐骨神経を痛めて欠場します。
🔴 大会の直前に、メインイベントが消えた。この一件でUFC側の心証は大きく悪くなり、それ以降ツァルキアンはなかなか良いカードを組んでもらえない状態が続いています。
4. 直近の戦績と、10か月のブランク
前回の総合の試合は2025年11月。ダン・フッカーを一本で下し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲りました。これで5連勝です。
にもかかわらず、そこから今日まで総合の試合がありません。
まったく動いていなかったわけではなく、この間レスリングの大会(リアル・アメリカン・フリースタイルなど)に出て7勝1敗という成績を残しています。体は動かしている。ただ、総合のケージには立っていない。
「試合勘」だけが、この選手の唯一の不安材料です。
5. 今回の見どころ
相手のマウリシオ・ルフィは、当たれば終わるタイプです。2026年に入ってから、ラファエル・フィジエフとマイケル・チャンドラーを続けてKOしています。
つまりこの試合は、非常にわかりやすい構図になります。
| ツァルキアン | ルフィ | |
|---|---|---|
| 武器 | レスリング・組み | 打撃(とくに回転技) |
| 欲しい展開 | 早く組んで倒す | 離れた距離で打ち合う |
| 不安 | 10か月のブランク | 組まれたら何もできない |
最初の1ラウンドで組めるかどうか。それだけで結果がほぼ決まります。
なお、この試合はコメインイベントですが5ラウンド制です。長引けばツァルキアン、短ければルフィ、という見方でおおむね合っています。
よくある質問
どこの国の選手ですか
ジョージア生まれのアルメニア系で、ロシアで育ちました。現在はアメリカのジムに所属しています。
戦績は
23勝3敗です。
なぜタイトルマッチに出られなかったのですか
2025年1月のUFC 311で王座に挑戦する予定でしたが、試合直前に背中(坐骨神経)を痛めて欠場しました。
前回の試合はいつですか
2025年11月、ダン・フッカー戦です。約10か月ぶりの復帰になります。
UFC 331のほかの記事
- UFC 331|全12試合の対戦カード・日本時間は何時から・試合順
- ジョシュア・ヴァンとは何者か|24歳の王者の戦績と強さ
- アレッシャンドリ・パントージャとは|朝倉海を破った元王者
- アルマン・ツァルキアンとは|ライト級2位が1年ぶりに戻ってくる
- マウリシオ・ルフィとは|リングネームは「ルフィ」
この記事で使った出どころ
- 対戦カードと試合順=英語版Wikipedia「UFC 331」、ゴング格闘技、UFCalendar
- 開始時刻=F4W/WON、Yahoo Sports(現地17:00/19:00/21:00 東部時間を日本時間へ換算)
- 各選手の戦績・経歴=英語版Wikipedia、UFC公式、ESPN、CBS Sports、Bloody Elbow
- パントージャの防衛記録=UFC公式「Alexandre Pantoja’s Title Reign」、ESPN、Bleacher Report
🔴 媒体によって食い違った数字は、2つ以上が一致した内容だけを書いています。確かめられなかったことは書いていません。誤りを見つけられた場合は、ご指摘いただけると助かります。