【結果】亀田京之介が1-2判定でエルナンデスに敗れる|9/23の全4試合と採点
2026年9月23日(水・祝)、大阪市の住吉区民センターで「3150FIGHT 11」が行われました。メインのフェザー級10回戦は、亀田京之介がセバスチャン・エルナンデスに1-2の判定で敗れました。3人のジャッジのうち1人は亀田につけた、際どい試合でした。
この記事に、当日の全4試合の結果を試合順にまとめます。採点の中身、前日に体重を超過した佐野遥渉がどうなったのか、そして前日の対戦カード記事で紹介した見立ての答え合わせも、最後に正直に並べます。
30秒でわかる 亀田京之介vsエルナンデスの結果
| 大会 | 3150FIGHT 11(3150FIGHT/亀田プロモーション) |
|---|---|
| 日付 | 2026年9月23日(水・祝)16:45開始/配信はABEMAで無料 |
| 会場 | 住吉区民センター(大阪市住吉区) |
| メイン | セバスチャン・エルナンデスが亀田京之介に1-2の判定勝ち(フェザー級10回戦・タイトルなし) |
| 採点 | 96-94で亀田/93-97・92-98でエルナンデス(亀田から見た点数) |
| ダウン | なし(10ラウンドを最後まで戦い抜きました) |
| セミファイナル | 丸元大五郎が3回1分4秒TKO勝ち=WBCユース・スーパーフェザー級の新王者。デビューから6戦6KO |
| この日いちばんの騒ぎ | 第2試合の佐野遥渉が前日計量で100グラム超過。当日計量をクリアして試合が行われ、4回1分9秒KO勝ち |
| 試合数 | 予定どおり4試合すべて行われました(中止・変更なし) |
全試合の結果(試合順・アンダーカード)
番号は主催者が使っている試合順です。第1試合がいちばん最初、第4試合がメインイベントになります。
| 試合順 | 階級・ラウンド | 結果 |
|---|---|---|
| 第1試合 | 72kg契約 4回戦 | ジェムエル・ガラベイ(フィリピン)が永田雅樹に2-1の判定勝ち(38-37で永田/38-37・38-37でガラベイ)。4回に永田がダウン |
| 第2試合 | バンタム級(契約53.5kg) 8回戦 | 佐野遥渉(亀田)がクリスチャン・レガネ(フィリピン)に4回1分9秒KO勝ち=亀田ジム移籍初戦。ただし前日計量は100グラム超過 |
| 第3試合(セミ) | WBCユース・スーパーフェザー級 王座決定戦 8回戦 | 丸元大五郎(大成)がチャーリー・アドトゥーン(フィリピン)に3回1分4秒TKO勝ち=新王者 |
| 第4試合(メイン) | フェザー級 10回戦(タイトルなし) | セバスチャン・エルナンデス(メキシコ)が亀田京之介(MRボクシングジム)に1-2の判定勝ち |
🔴 メインを含めて4試合とも、ベルトが動いたのは第3試合だけです。亀田の試合はタイトルのかからない10回戦でした。それでも注目されたのは、この2人が「同じ日に井上尚弥と中谷潤人の相手をした選手」という関係にあるからです。くわしくは前日のカード記事に書いています。
メイン|初回は取った。3回から押し込まれた
試合は亀田のペースで始まりました。初回は足を使って距離を保ち、左フックとボディー、そしてタイミングのいいアッパーを当てます。エルナンデスは前に出て距離をつぶそうとしますが、当たるのは亀田のパンチのほうでした。
2回に入ると、亀田は足を止めて打ち合いに応じます。ここが分かれ目でした。3回からエルナンデスがギアを上げ、本来の前進と連打が出はじめます。接近戦からのコンパクトなフックとアッパーを浴び続け、亀田は何度もロープを背負わされました。
4回には相手の左アッパーでアゴが上がる場面もありましたが、右ストレートを連続で返して踏みとどまります。7回から8回には、狙っていた左ボディーを連発してエルナンデスの動きを一瞬止め、会場を沸かせました。
それでも流れは戻りませんでした。9回以降はペースを失い、最終10回は動きが鈍り、何度も顔面を跳ね上げられてクリンチでしのぐのが精いっぱいという状態でした。ダウンはないまま、10ラウンドを戦い抜いて判定に持ち込まれています。
※左ボディーが効いたラウンドを「7回から」と書く媒体(デイリースポーツ・スポーツ報知)と「8回」と書く媒体(中日スポーツ)に分かれています。当サイトはどちらか一方に決めず「7回から8回」としました。
採点は1-2。足し算するとこうなります
3人のジャッジの採点は、亀田から見て96-94/93-97/92-98でした。1人が亀田、2人がエルナンデスにつけた1-2の判定です。
ボクシングの採点は、そのラウンドを取った側が10点・取られた側が9点です。全部のラウンドを10対9でつけると、10ラウンドぶんの合計は19×10=190点になります。
| ジャッジ | 採点 | 合計 | ラウンドの取り合いに直すと |
|---|---|---|---|
| 1人目 | 96-94で亀田 | 190 | 亀田が6ラウンド、エルナンデスが4ラウンド |
| 2人目 | 93-97でエルナンデス | 190 | エルナンデスが7ラウンド、亀田が3ラウンド |
| 3人目 | 92-98でエルナンデス | 190 | エルナンデスが8ラウンド、亀田が2ラウンド |
🔴 3枚とも合計がぴったり190点です。ダウンや減点があったラウンドは10対8になって合計が1点減るので、この日はダウンも減点もなかったという報道と辻褄が合います。
そして目を引くのは3人の見え方がそろわなかったことです。1人目は「亀田が6対4」、3人目は「エルナンデスが8対2」。同じ10ラウンドを見て、4ラウンドぶんも評価が違いました。前に出て手数を出す相手と、当てて下がる側のどちらを取るかで、これだけ差が出る試合だったということです。
※ラウンドごとの採点は公表されないため、ここに書いた「何ラウンド対何ラウンド」は最終の点数からの読み取りです。ジャッジが互角と見て10対10をつけたラウンドがあると別の組み合わせもあり得るので、断定はできません。
亀田京之介「これが答えじゃないですか」
試合後、亀田はエルナンデスの手ごたえをこう表現しています。
「大きな岩のようだった」(スポーツ報知)
そして敗戦そのものについては、言い逃れをしませんでした。
「これが答えじゃないですか。(敗戦を)認めますよ」「心は全く折れていない」(デイリースポーツ)
この日はリングサイドに初めて試合を見にきた息子がいて、勝利を届けられなかった悔し涙を見せたと報じられています。
勝ったエルナンデスの側は、亀田のスピードを認めたうえで、自分がやったことをはっきり説明しました。
「亀田は動きが速くなかなかつかまえることができなかったが、ボディーを狙っていった。これからもチャンスがあれば日本の選手と戦っていきたい」(中日スポーツ)
🔴 2025年12月に中谷潤人をあと一歩まで追い詰めた選手が、日本でもう1勝を持ち帰ったことになります。エルナンデスの中身は深掘り記事に全23戦を並べています。
佐野遥渉|100グラムが落ちず、それでも4回KO
この日いちばん話題になったのは、実はメインではなく第2試合でした。
佐野遥渉(23歳・亀田ジム/IBF世界スーパーフライ級13位)は、9月22日の前日計量でバンタム級のリミット53.5キロに対して1回目が53.7キロ(200グラム超過)。交通事情で計量に50分遅れて現れ、約2時間後の再計量でも53.6キロ(100グラム超過)で、体重を落としきれませんでした。
話し合いの結果、この試合だけ当日計量の上限を57.8キロに決め直し、それを超えていなければ試合を行うことになりました(バンタム級のリミット53.5キロの8%増にあたります)。
🔴 そして9月23日の当日計量は57.3キロ。上限の57.8キロを下回り、試合は予定どおり行われました。
| いつ | 体重 | 結果 |
|---|---|---|
| 9/22 前日計量(1回目) | 53.7kg | 200グラム超過 |
| 9/22 前日計量(再計量) | 53.6kg | 100グラム超過=クリアできず |
| 9/23 当日計量 | 57.3kg | 上限57.8kgを下回りクリア。試合成立 |
試合は4回1分9秒。右アッパーから左のボディーブローをつなぐと、クリスチャン・レガネ(24歳・フィリピン)は腹を押さえて崩れ落ち、そのまま立ち上がれませんでした。亀田ジム移籍初戦をKOで飾り、デビュー以来13戦無敗です。
ただし本人は、勝利のあとに何度も頭を下げています。
「1番やってはいけない事をしました」(日刊スポーツ)
「本当に申し訳ございませんでした」(サンケイスポーツ)
※4キロの水抜きに失敗したと報じられています。減量の失敗は相手にも興行にも迷惑がかかるため、日本のボクシングでは重く扱われます。
丸元大五郎|6戦6KOでWBCユース王者に
セミファイナルはWBCユース・スーパーフェザー級の王座決定戦。デビューから5戦5KOの丸元大五郎と、7戦全勝のチャーリー・アドトゥーン(フィリピン)という無敗対決でした。
初回から打撃戦になり、丸元が右のボディーブローで相手をぐらつかせると、そこから一気の連打。3回1分4秒でレフェリーが止め、6戦目も相手を立たせないまま終わらせました。
これでデビューから6戦6KO。丸元はすでに日本ユース・スーパーフェザー級の王者なので、これが2本目のベルトになります。所属は父で元OPBF東洋太平洋ウェルター級王者の丸元大成氏が会長を務める大成ジムです。本人はこのベルトを「通過点のベルト」と話しています(サンケイスポーツ)。
第1試合の72kg契約4回戦は、ジェムエル・ガラベイ(フィリピン)が永田雅樹に2-1の判定勝ちでした。採点は3枚とも38-37(1枚が永田、2枚がガラベイ)で、合計はどれも75点です。
4回戦を全部10対9でつけた場合の合計は19×4=76点なので、1点足りません。これは4回に永田がダウンを喫し、そのラウンドが10対8になったことと一致します(スポーツナビの速報に「倒れてしまいダウンを宣せられる」と書かれています)。なお同じ4回には、ガラベイの頭が当たる偶然のバッティングで永田が右目じりから出血する場面もありました。
答え合わせ|前日の記事の見立ては3勝2敗でした
前日のカード記事で紹介した見立てを、結果と突き合わせます。
| No. | 当サイトが書いたこと | 実際 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 1 | トレーナーの椎野大輝氏の見立て=「有利はエルナンデス。6対4、7対3くらい。後半のストップか判定で勝つ形」 | エルナンデスが判定で勝利。1人のジャッジは7対3でエルナンデスをつけた | ⭕ 当たり |
| 2 | 田中恒成の分析=「エルナンデスは1ラウンドは様子を見ている。2ラウンド、3ラウンドと少しずつエンジンがかかってくる」 | 初回は亀田が取り、3回からエルナンデスがギアを上げた=そのとおりの入り方だった | ⭕ 当たり |
| 3 | 田中恒成が「秘策」として挙げた左ボディーのカウンターは、期待値のあるパンチ | 7回から8回に左ボディーを連発し、相手の動きを一瞬止めた。ただし勝ちには結びつかなかった | ⭕ 半分当たり |
| 4 | エルナンデス側が8回戦から10回戦への変更を申し入れたのは「8回では足りないと考えている」ためと読んだ | 試合は10回フルに行き、判定決着になった=増やした2ラウンドは実際に使われた | ⭕ 当たり |
| 5 | 亀田本人の予告=「中谷戦を超える。倒す、隙あらば。6、7、8ラウンドぐらいで決まる」 | 倒せず、10回まで行って判定で敗れた | ❌ 外れ |
| 6 | 体格は亀田が上(エルナンデスは本来スーパーバンタム級)。亀田本人も「一発もらえば3メートル飛んでいく」 | 体格差は効かなかった。逆に押し込まれ続け、亀田は「大きな岩のようだった」と話した | ❌ 外れ |
🔴 外した2つは、どちらも同じ種類の外し方でした。「本人の言葉」と「階級表の数字」を材料にした見立てだった、という点です。
No.5は、選手本人のKO予告をそのまま紹介しました。試合前の意気込みとして載せる意味はありますが、予想の材料としては弱いことがはっきりしました。実際に当たったNo.1〜No.4は、すべて第三者が映像や戦績を見て言ったことです。
No.6は、階級のリミットの差(スーパーバンタム級55.34キロとフェザー級57.15キロ)から「体格で上」と書きました。ですが前日計量の実測はエルナンデス56.7キロ・亀田57.0キロで、差は300グラムしかありませんでした。階級表の数字ではなく、計量の実測を見るべきでした。この300グラムなら「体格差」と書くほどの差ではありません。
2人の戦績は、こう変わりました
| 選手 | 試合前 | 試合後 |
|---|---|---|
| 亀田京之介(27歳) | 23戦16勝(9KO)5敗2分 | 24戦16勝(9KO)6敗2分 |
| セバスチャン・エルナンデス(25歳) | 22戦21勝(19KO)1敗 | 23戦22勝(19KO)1敗 |
それぞれの選手を1試合ずつ並べた記事は、こちらです。
亀田京之介はこれからどうなるのか
陣営は2027年中の世界初挑戦を目標に掲げていました。今回の敗戦で、その道は遠のいたと報じられています。
数字で見ると、亀田は世界トップクラスとの4連戦を1勝3敗で終えたことになります。
| No. | いつ | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2025年2月22日 | ルイス・ネリ | ● 7回TKO負け |
| 2 | 2025年7月19日 | アラン・ピカソ | ● 判定負け(95-95/93-97/92-98) |
| 3 | 2025年10月25日 | ジョンリエル・カシメロ | 〇 判定勝ち |
| 4 | 2026年9月23日 | セバスチャン・エルナンデス | ● 判定負け(1-2) |
🔴 次戦はまだ発表されていません。決まりしだい、この記事と試合予定ページを更新します。
なお同じフェザー級では、2026年10月18日(日本時間)に亀田和毅がブランドン・フィゲロアとWBA世界フェザー級戦を行う予定です(現地10月17日・ラスベガス)。日程は試合予定ページにまとめています。
この記事で使った出どころ
- メインの結果と採点(96-94/93-97/92-98)=3150FIGHT公式サイト・デイリースポーツ・中日スポーツ・スポーツ報知の4つが一致
- 試合後の戦績(亀田16勝9KO6敗2分/エルナンデス22勝19KO1敗)=スポーツ報知、中日スポーツ
- 試合展開=デイリースポーツ、中日スポーツ、スポーツ報知(3紙で食い違ったのは左ボディーが効いたラウンドだけ)
- 全4試合の結果・決着時間=3150FIGHT公式サイトの試合結果
- 佐野遥渉の当日計量(57.3kg/上限57.8kg)=スポーツ報知。前日計量の数字=日刊スポーツ、スポーツ報知、中日スポーツ
- 丸元大五郎のTKO勝ちと「6戦6KO」=スポーツ報知、サンケイスポーツ、3150FIGHT公式サイト
- 試合順=3150FIGHT公式サイトと、9月22日の前日計量の並び
- 試合前の戦績=当サイトの選手ページ(各団体の公式・BoxRec・報道で作ったもの)
- 🔴 エルナンデスの試合前の戦績は媒体で食い違っています。当サイトは「21勝(19KO)1敗」を採りました(試合後に「22勝19KO1敗」と書いたBOXING NEWSから逆算して一致するため)。「20勝(18KO)1敗」と書いた媒体もあります
- 丸元大五郎の所属(大成ジム)と、すでに日本ユース王者であること=スポーツ報知、ボクシングモバイル
出どころのリンク
- 3150FIGHT公式サイト|2026年09月23日 水|3150FIGHT公式サイト|プロボクシング興行イベント(全4試合の結果・採点(1-2、96-94/93-97/92-98))
- 中日スポーツ|亀田京之介、中谷潤人を苦しめたエルナンデスに判定で敗れる 序盤は優位も3回以降は押し込まれる苦しい展開【ボクシング】(エルナンデスの試合後コメントと試合後の戦績(亀田16勝9KO6敗2分/エルナンデス22勝19KO1敗))
- ボクシングモバイル|【選手名鑑】丸元 大五郎 | ボクシングモバイル(丸元大五郎の所属(大成ジム)と、すでに日本ユース王者であること)
リンクは2026年9月26日に確認したものです。リンク先の内容はその時点のものです。
🔴 媒体によって食い違った表記は、2つ以上が一致した内容だけを書いています。採点は「全ラウンドを10対9でつけた場合の合計=19点×ラウンド数」との差で検算しました(メインは3枚とも190点ぴったり)。セミの相手の表記は、主催者公式とスポーツ報知に合わせて「チャーリー・アドトゥーン」としています(イーファイトは「アドゥトーン」)。佐野の試合は主催者公式では「53kg級」と表記されています。誤りを見つけられた場合は、ご指摘いただけると助かります。
次の大会の予定は試合予定ページに、選手のデータは選手名鑑にまとめています。