【8月29日】UFC上海は3か月前のマカオの続き|13試合中6試合に同じ8人、位置が上がったのは負けた1人だけ
▶ 朝倉海の結果:【8月29日】朝倉海が2R 34秒でKO勝ち|試合の詳報
▶ 結果はこちら:【速報】UFC上海 結果|鶴屋怜が1R裸絞めで一本勝ち、中国勢はプレリム3人がそろって敗れる
2026年8月29日(土)、中国・上海でUFCの大会「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs Song」が行われます。プレリムが日本時間16:00、メインカードが19:00。日本ではU-NEXTとUFC Fight Passで配信されます。
日本では朝倉海と鶴屋怜の2人に注目が集まりがちですが、13試合を1つずつ、それぞれの「前の試合」までさかのぼって並べてみると、同じ日付が何度も出てきます。
2026年5月30日、UFCマカオ。今日の上海には、あの日の8人が戻ってきます。
まず、いつ・どこで見られるか
| 大会 | UFC Fight Night: Nurmagomedov vs Song(UFC上海) |
|---|---|
| 日時 | 2026年8月29日(土) プレリム 日本時間16:00/メインカード 日本時間19:00 |
| 会場 | 中国・上海 浦東発展銀行オリエンタルスポーツセンター |
| 試合数 | 全13試合(メインカード6/プレリム7) |
| 配信(日本) | U-NEXT/UFC Fight Pass ※地上波の放送はありません |
| 日本人 | 朝倉海(バンタム級・メインカード)/鶴屋怜(フライ級・プレリム) |
上海でのUFCはこれが3回目。前回は2025年8月の「Walker vs. Zhang」でした。
13試合中6試合に、3か月前のマカオの8人が入っている
2026年5月30日、マカオのギャラクシー・アリーナで「UFC Fight Night: Song vs. Figueiredo」が行われました(観衆12,647人)。その日にケージへ上がった選手が、今日の上海に8人います。13試合のうち6試合に、マカオ組が入っている計算です。
①マカオで勝った3人
| 選手 | 5月30日・マカオ | 今日(8月29日・上海) |
|---|---|---|
| ソン・ヤドン | メインでフィゲイレドに2R 4:42 ギロチンチョークで一本勝ち | メインイベント |
| 朝倉海 | スモザーマンに1R 1:50 KO勝ち | メインカード |
| 鶴屋怜 | グルーレに1R 3:19 裸絞め(リアネイキドチョーク)で一本勝ち | プレリム |
②マカオで負けた3人
| 選手 | 5月30日・マカオ | 今日(8月29日・上海) |
|---|---|---|
| アオリ・チロン | ハドンに2R 2:11 TKO負け | メインカードで朝倉海と対戦 |
| シォン・ジンナン | アンジェラ・ヒルに判定0-3(UFCデビュー戦) | プレリム(UFC2戦目) |
| ディン・モン | スーザに判定1-2(スプリット) | プレリム |
③マカオで決着がつかなかった2人
| 選手 | 5月30日・マカオ | 今日(8月29日・上海) |
|---|---|---|
| アレックス・ペレス スー・ムダルジ |
2R 1:45、偶発的なローブローで無効試合(ペレスが続行不能) | 同じ組み合わせで再戦 |
おもしろいのは、上がったのが「負けた選手」だということ
この8人が今日どこに置かれているかを、マカオのときと見比べると、はっきりします。
8人のうち7人は、マカオのときと同じ位置(メインカードはメインカード、プレリムはプレリム)に戻っています。唯一ちがうのがアオリ・チロン。マカオではプレリムで、しかもTKOで敗れた側でした。それが今日はメインカードに上がっています。
理由ははっきりしていて、相手が朝倉海だからです。勝ち負けだけでなく「誰と当たるか」でカードの位置が動く、というのがよく見える一戦になりました。
ちなみに前回2025年の上海大会でメインを務めた張明洋も、5月30日のマカオでメニフィールドに1R TKO負けを喫しています(今日は出場しません)。上海→マカオ→上海と、UFCのアジア大会は選手が行き来しています。
メインの2人には、めずらしく「共通の比較材料」がある
メインはバンタム級ランキング3位ウマル・ヌルマゴメドフ vs 6位ソン・ヤドン。この2人、今年そろって同じ相手(デイヴソン・フィゲイレド=元フライ級王者)と戦っています。
| ウマル・ヌルマゴメドフ | ソン・ヤドン | |
|---|---|---|
| 通算 | 21戦20勝1敗 | 33戦23勝9敗1分 |
| 出身 | ロシア・ダゲスタン | 中国・黒竜江省(28歳) |
| ランキング | バンタム級3位 | バンタム級6位 |
| 2026年1月24日 UFC 324 |
フィゲイレドに判定3-0(30-27×3) ※フィゲイレドは2.5ポンドの計量オーバー |
ショーン・オマリーに判定負け |
| 2026年5月30日 UFCマカオ |
(出場なし) | フィゲイレドに2R 4:42 一本勝ち |
1月24日、2人は同じ大会(UFC 324)に出ていて、ウマルは勝ち、ソンは負けました。そのソンが4か月後、ウマルが判定で下した相手を、2Rで極めてみせたのが5月30日です。
ただし、この2試合だけで2人の実力を比べることはできません。1月のフィゲイレドは計量オーバーで重いまま試合をしていますし、時期も、相手の戦い方も違います。それでも「同じ相手と戦った記録が両方にある」メインイベントは多くありません。見るときの物差しが1本増える、という意味で得な一戦です。
ウマルの唯一の黒星は、2025年のタイトル挑戦でメラブ・ドバリシビリに敗れた1つだけ。UFCは今日の勝者を「次のタイトル挑戦の最前線に立つ」と紹介しています(現バンタム級王者はペトル・ヤン)。
13試合中10試合が「61.2kg以下」。かなり軽い階級に寄ったカード
ここが、今日の大会のもう1つの特徴です。13試合のうち10試合が、バンタム級(61.2kg)以下に固まっています。
| 階級 | 上限 | 試合数 |
|---|---|---|
| バンタム級 | 61.2kg | 4試合 |
| フライ級 | 56.7kg | 4試合 |
| 女子ストロー級 | 52.2kg | 2試合 |
| フェザー級 | 65.8kg | 1試合 |
| ウェルター級 | 77.1kg | 1試合 |
| ライトヘビー級 | 93.0kg | 1試合 |
出場する26人のうち、20人が61.2kg以下。メインカード6試合にかぎると、それより重い階級はライトヘビー級の1試合だけです。
そして、この中でいちばん試合数が多い男子フライ級は、UFCのランキング4位に平良達郎、5位に堀口恭司と、日本人が2人トップ5に入っている階級です。
つまり今日の上海は、日本人が世界の上位に食い込んでいる軽い階級が、これだけまとまった大会だということ。しかもプレリムが日本時間16時、メインカードが19時。UFCにしては珍しく、早起きが要りません。
その中に、日本人が2人
朝倉海(バンタム級/メインカード)はアオリ・チロンと対戦。前日計量は2人とも135.5ポンドでパスしています。
鶴屋怜(フライ級/プレリム)はケビン・ボルハスと対戦。24歳で12戦11勝1敗、その唯一の黒星は今のフライ級王者ジョシュア・ヴァンに判定で負けた1つだけです。UFC公式の注目選手企画「Fighters on the Rise」には、2大会続けて取り上げられています。
中国出身の選手が8人。それでも中国のUFC王者は、いま1人もいない
中国出身の選手は8人が出場します(ソン・ヤドン、ヤン・シャオナン、アオリ・チロン、スー・ムダルジ、リウ・ツェ、シャオ・ロン、シォン・ジンナン、ディン・モン)。中国人どうしの対戦はないので、13試合中8試合に中国出身選手が入っていることになります。※シォン・ジンナンはUFCの登録上はインドネシア・バリ拠点です。
ところが今のUFCは11階級(男子8・女子3)あって、その王者に中国人は1人もいません。
長く中国の顔だった張偉麗は、2025年に女子ストロー級の王座を返上してフライ級へ階級を上げ、シェフチェンコへの挑戦に失敗。現在はストロー級のランキング1位に戻っています。今日のコメインに出るヤン・シャオナンは同4位で、UFCは「中国で行われた試合では負けていない」と紹介しています。
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数字が面白い3試合
- 無敗どうし=ビラル・ハサン(9勝0敗・インドネシア出身としてUFC2人目)vs ニルソン・ロハス(9勝0敗・チリ)。フライ級。
- 2人ともクリアできなかった計量=シォン・ジンナン(38歳・ONEの元王者)が117ポンド、ジュリア・ポラストリが118.5ポンド。女子ストロー級の上限は116ポンドで、両者オーバーのためキャッチウェイトで実施(罰金なし)。両選手ともオーバーというのは珍しい形です。ほかにアンドレ・リマが1ポンドオーバーで、ファイトマネー20%を相手に渡します。
- Road to UFC出身が3人=鶴屋怜、ナムスライ・バトバヤル(モンゴル・10勝1敗で全部フィニッシュ勝ち)、ローレンス・ルイ(ニュージーランド)。UFCがアジアで作った登竜門の卒業生が、そのままアジアの大会に並んでいます。
全13試合(対戦カード)
メインカード(日本時間19:00〜)
| 階級 | 対戦 |
|---|---|
| バンタム級 | ウマル・ヌルマゴメドフ(3位)vs ソン・ヤドン(6位) |
| 女子ストロー級 | ヤン・シャオナン(4位)vs デニース・ゴメス |
| バンタム級 | アオリ・チロン vs 朝倉海 |
| フライ級 | アレックス・ペレス vs スー・ムダルジ(再戦) |
| ライトヘビー級 | リウ・ツェ vs レヴィ・ロドリゲスJr. |
| フライ級 | ビラル・ハサン vs ニルソン・ロハス |
プレリム(日本時間16:00〜)
| 階級 | 対戦 |
|---|---|
| フライ級 | ナムスライ・バトバヤル vs アンドレ・リマ |
| フライ級 | 鶴屋怜 vs ケビン・ボルハス |
| フェザー級 | ジャック・ジェンキンス vs ショーン・ウッドソン |
| バンタム級 | シャオ・ロン vs フランチェスコ・ヌッツィ |
| バンタム級 | ローレンス・ルイ vs ヘクター・サンティアゴ |
| 女子ストロー級 | シォン・ジンナン vs ジュリア・ポラストリ(キャッチウェイト) |
| ウェルター級 | ディン・モン vs キャメロン・ネルソン |
※試合順は当日変わることがあります。
まとめ
- 今日の上海には、3か月前(5月30日)のマカオ大会から8人が戻ってきます。13試合中6試合がそれです。
- そのうちカードの位置が上がったのは、マカオで負けたアオリ・チロン1人だけ。相手が朝倉海だからです。
- メインの2人にはフィゲイレドという共通の比較材料があり、片方は判定、片方は一本で勝っています。
- 13試合中10試合が61.2kg以下。日本人が世界の上位にいる軽い階級に、朝倉海と鶴屋怜が並びます。
- 開始はプレリム日本時間16:00/メインカード19:00、U-NEXT・UFC Fight Pass。早起きは要りません。