「マシン」と呼ばれるメラブ・ドバリシビリも、UFCでの始まりは2連敗でした。そこから14連勝を積み上げ、バンタム級王者となり、2025年には3度の防衛に成功しています。

その流れを止めたのがピョートル・ヤンです。日本時間10月25日のUFC 333は、敗れた相手からベルトを取り戻す機会。連勝していた頃だけでなく、つまずきもたどると、今回の王座戦が違って見えてきます。

戦績・年齢・対戦予定は2026年10月24日の確認内容です。戦績はUFC 333の試合前まで。試合後は変わります。

1. ドバリシビリはどんな選手?

No. 項目 内容
1 国・年齢 ジョージア・35歳
2 王座 元UFCバンタム級王者
3 プロ通算 21勝5敗(UFC公式表示)
4 UFCでの成績 17戦14勝3敗(公式のUFC戦歴欄を集計)
5 土台となる競技 柔道・サンボ。本人は柔道黒帯と説明

UFC公式のQ&Aによると、総合格闘技の前に柔道とサンボに7年取り組み、ファイターになる前は建設業で働いていました。母国の大学では体育の学位を取得したと答えています。

「休まない選手」という印象の裏には、組み合う競技の土台があります。ただし、柔道の実績だけでUFCの勝ち方を説明できるわけではありません。打撃も認められる試合で、その土台をどう使ってきたかが大切です。

2. UFCのスタートは2連敗だった

2017年12月のUFC初戦は、フランキー・サエンツに判定1-2で敗れました。続く2018年4月のリッキー・シモン戦も、公式記録では3ラウンド終了時のギロチンチョークによる一本負けです。

その後、2018年9月のテリオン・ウェア戦でUFC初勝利を挙げました。ここが、2025年10月のサンドヘイゲン戦まで続く14連勝の出発点です。

今回のヤンへの敗戦だけが、初めての挫折だったわけではありません。UFCで2連敗し、3戦目で初勝利を挙げた時期を経て、王者になった選手です。

3. 14連勝の中で、元王者たちを越えた

連勝の前半では、ブラッド・カトーナ、ケイシー・ケニー、グスタボ・ロペス、ジョン・ドッドソン、コーディ・ステーマンらに勝利しました。2021年にはマルロン・モラエスをTKOで破っています。

No. 時期 相手 結果・位置づけ
1 2022年8月 ジョゼ・アルド 判定勝ち
2 2023年3月 ピョートル・ヤン 5ラウンド判定勝ち
3 2024年2月 ヘンリー・セフード 判定勝ち
4 2024年9月 ショーン・オマリー 5ラウンド判定勝ち。王座獲得

王座への道では、アルド、ヤン、セフードというUFC王座経験者を続けて破りました。2024年9月には、そのときの王者オマリーに勝ってベルトを獲得しています。

4. 2025年は3度防衛。その年の最後にヤンに敗れた

No. 時期 相手 結果
1 2025年1月 ウマル・ヌルマゴメドフ 判定勝ち。初防衛
2 2025年6月 オマリー 3ラウンド一本勝ち。2度目の防衛
3 2025年10月 コーリー・サンドヘイゲン 判定勝ち。3度目の防衛
4 2025年12月 ヤン 判定負け。王座陥落

判定の多い選手ですが、オマリーとの再戦はノースサウスチョークによる一本勝ちでした。繰り返し組むだけでなく、相手を途中で仕留めた王座戦もあります。

UFCの全試合一覧を数えると、ウェア戦からサンドヘイゲン戦までが14連勝。ヤンとの再戦でその連勝が止まりました。今も連勝中の選手として紹介するのは、試合前の現在の状況に合いません。

5. ヤンとの1勝1敗が示す、得意な形と難しさ

2023年の初戦では、ドバリシビリが5ラウンド判定で勝利しました。UFC公式は、この試合で49回のタックルを仕掛けたと記録しています。49回すべて成功した、という数字ではありません。

一方、2025年12月の再戦ではヤンが判定勝ち。UFC公式の対戦史は、ヤンの腹への攻撃と、組みの攻撃への守りを挙げています。

No. 対戦 ドバリシビリのタックル成功/試行 勝者
1 2023年3月・初戦 11/49回 ドバリシビリ
2 2025年12月・再戦 2/29回 ヤン

UFC公式の大会プレビューによる数字です。再戦ではヤン自身も9回仕掛けて5回成功しています。成功した割合だけで勝敗が決まるわけではありませんが、同じ2人でも組みの攻防の結果が大きく変わりました。

ここからは当サイトの見方です。ドバリシビリの強みは、組みつく動きを繰り返し、相手に何度も対応を求める点にあります。ただし、それを防がれたうえに打撃を返されると、仕掛け続ける側も負担を受けます。初戦と同じ数を狙うだけで答えが出るわけではありません。

6. 王座奪還で見たいのは、打撃と組みのつながり

今回はヤンにとってもドバリシビリにとっても、相手を知らない試合ではありません。すでに計50分を戦い、互いに勝ち方と負け方を経験しています。

当サイトが注目するのは、タックルの前に相手を動かせるか、止められたあとに攻防をつなげられるかです。何回組みに行ったかだけでなく、どんな状況を作ってから仕掛けるのかを見ると、前回との違いを追いやすくなります。

「マシン」の愛称だけで無尽蔵の体力を期待するのではなく、相手の対策にどう対応するか。その工夫を確かめる王座戦です。

よくある質問

ドバリシビリは現在の王者ですか?

いいえ。2025年12月にヤンに敗れて王座を失いました。UFC 333では挑戦者です。

ヤンとは何度目の対戦ですか?

3度目です。初戦は王座戦ではなく、2戦目はドバリシビリが王者でした。今回はヤンの持つ王座に挑みます。

試合はいつ見られますか?

日本時間10月25日のUFC 333です。メインカード全体は3:00開始予定で、ドバリシビリ戦そのものの開始時刻ではありません。U-NEXT公式のお知らせは10月24日23:00からのライブ配信と案内しています。時刻は変更される場合があります。

UFC 333の全対戦カード

出典

  1. UFC公式:大会プレビュー(過去2戦のタックル数)
  2. UFC公式:ドバリシビリの全UFC戦歴・選手情報・Q&A
  3. UFC公式:ヤンとの対戦史(10月23日)
  4. UFC公式:ヤンの戦歴
  5. UFC公式:大会情報
  6. U-NEXT公式:国内ライブ配信のお知らせ