『超RIZIN.5』(2026年9月10日・京セラドーム大阪)の第7試合、朝倉未来 vs 青木真也。この大会でいちばん話題になっているカードです。

この試合の予想には、はっきりした「ねじれ」があります。ファン投票では朝倉が7割超。ところが、実際に戦う側の人間には、青木を推す声が消えないのです。この記事では格闘家の予想だけを一覧表にして、誰がどちらを選んだのかを整理しました。

まず、どんな試合なのか

日時 2026年9月10日(木)14:00開場/16:00開始
会場 京セラドーム大阪
試合順 第7試合(セミファイナル)
ルール RIZIN MMAルール 5分3R/71.0kg

朝倉未来は、2025年12月31日にシェイドゥラエフに1ラウンドで敗れて以来の再起戦。青木真也は約11年ぶりのRIZIN参戦で、契約体重を朝倉に合わせる形でリングに戻ってきます。

格闘家の勝敗予想|誰がどっちを選んだか

No. 予想した格闘家 どんな人 選んだのは 決着の予想 理由 出どころ
1 堀口恭司 元RIZIN王者。UFCのランカー 朝倉未来 言及なし 早いうちに打撃で組み立てられれば朝倉が勝つ。青木は自分の形にハメないと機能しない選手 本人のYouTube(2026年9月5日公開)
2 前田日明 元リングス代表。日本の総合格闘技を作った一人 朝倉未来(条件つき) 言及なし 「今の青木に負けることはない」。ただし朝倉がプロとしてきちんと練習していれば、という条件つき 本人のYouTube(2026年7月21日)
3 元谷友貴 現役のRIZINファイター 言い切らず。ただし青木寄り 組み技での決着 「組むという点で(朝倉が)ちょっと不利。サウスポー同士は青木のほうが組みやすい イーファイトの取材(2026年8月17日)
4 平本蓮 同じ日の第6試合に出場 言い切らず。ただし青木寄りの指摘 「朝倉未来は意外とスロースターター。1Rから強い人との相性は良くない ABEMAの特番(2026年8月17日放送)
5 朝倉未来(本人) 当事者 自分 1Rで決着 「1ラウンドで終わらせます」 対戦カード発表記者会見
6 青木真也(本人) 当事者 自分 ファン投票25%を受けて「そうでしょうね、人気投票ですからね」 ABEMAの特番(2026年8月17日放送)

当事者2人を除くと4人。はっきり朝倉と言ったのが2人、言い切らないまま青木寄りの見方を示したのが2人――という結果です。

参考:ファンの投票では朝倉が7割超

No. 投票 朝倉未来 青木真也
7 ABEMA「国民超予想」(格闘技ファン100人・8月17日放送) 75票 25票
8 ABEMA 勝敗予想アンケート 63.1% 36.9%
9 ファイトメモリー(X上のファン投票) 72.8% 27.2%

No.9の投票は「どちらがどう勝つか」まで聞いていて、内訳は朝倉のKO・一本勝ち52.1%/朝倉の判定勝ち20.5%/青木のKO・一本勝ち25.1%/青木の判定勝ち2.4%青木を選んだ人のほぼ全員が「一本勝ち」を予想しているのが特徴です。

いちばん大事なポイント|「詳しい人ほど青木に寄る」試合

この試合を長く取材しているスポーツジャーナリストの近藤隆夫氏は、ABEMAのアンケート結果についてこう書いています。こういうアンケートは人気投票の要素が入るので、9割以上が朝倉と答えると思っていた。ところがそうならなかった――と。そのうえで、「青木優位か」と見ている現役&元ファイターも少なくないとも記しています。

上の表は、まさにそれを裏づける形になりました。はっきり「朝倉」と言い切ったのは堀口恭司と前田日明。ただし前田は条件つきです。そして現役のRIZINファイター2人(元谷友貴・平本蓮)は、どちらも「朝倉が危ない」側の材料を挙げています。

朝倉派の言い分

  • 青木は組んで寝技に持ち込まないと勝てない。その形を作れなければ何もできない(堀口)
  • 朝倉のフィジカルの強さで、そもそもテイクダウンを許さない
  • 青木はスタミナが課題。1ラウンドで決められなければ後半は朝倉の時間になる

青木派の言い分

  • 青木の組みから寝技への移行のうまさは別格。一度つかまれば終わる(元谷)
  • サウスポー同士の組み合わせは、青木のほうが組みに行きやすい(元谷)
  • 朝倉はスロースターター。1ラウンドから強く出てくる相手との相性がよくない(平本)

読み比べると、両方が言っていることは実は同じです。「組めば青木、組めなければ朝倉」。違うのは「組めるか組めないか」の見立てだけです。

もう一つ、大きな前提|この試合は「金網」ではなく「リング」で行われます

予想を読むときに、意外と見落とされている前提があります。RIZINは金網(ケージ)ではなく、ロープのあるリングで試合をします。

これは青木真也にとって、有利にも不利にも働きます。金網なら、相手を金網に押しつけて逃げ場をなくし、そこから倒すという形が使えます。リングにはその「壁」がありません。倒すなら、何もない広い場所で倒し切る必要があります。

いっぽうで、寝技になったときにロープに逃げられると、レフェリーが中央に戻すという点は、攻めている側にとって不利に働くことがあります。青木は長いキャリアでリングも金網も両方戦ってきた選手なので、「金網がないぶん、組みつく最初の一手が難しくなる」と読んでおくとよさそうです。

両者の戦績(確認できた範囲)

項目 朝倉未来 青木真也
生年月日 1992年7月15日(愛知県豊橋市) 1983年5月9日
所属 JAPAN TOP TEAM BAMF
MMA戦績 26戦 19勝6敗1無効試合(KO・TKO9・判定9・一本1) 62戦 49勝12敗1無効試合(一本勝ち32=勝ちの65%)
直近の試合 2025年12月31日 シェイドゥラエフに1R 2分54秒 TKO負け

🔴 青木真也の戦績は、以前このサイトで「49勝か50勝か確定できない」と書いていましたが、その後の調べ直しで確定しました。日本語版WikipediaとSherdogを突き合わせたところ、どちらも「62戦 49勝12敗1無効試合」で一致しています。注目したいのは勝ちの内訳で、49勝のうち32勝が一本勝ち(勝ちの65%)だという点です。「組めば青木」と言われる根拠は、この数字にあります。

この記事の見立て

当サイトが見どころに挙げるのは、「1ラウンドの立ち上がり30秒」です。

朝倉が「1ラウンドで終わらせる」と言い、青木も1ラウンドを狙う。そして格闘家たちの意見は「組めるか、組めないか」の一点で割れています。開始直後に青木が距離を詰めに行くのか、朝倉が下がらずに前で構えているのか。その30秒で、この試合の答えはだいたい出ます。

この記事を書くうえでの注意点

  • この記事に載せたのは、2026年9月7日までに公開されていた予想です。直前に変わる可能性があります。
  • No.3・No.4は「どちらが勝つ」と言い切っていません。表でも、言い切っていないことが分かるように書いています。
  • 石渡伸太郎(元修斗世界王者)も動画で長い分析を出していますが、「どちらを選んだか」を当サイトで確認できなかったため表に入れていません。確認が取れしだい追加します。
  • 参考として載せたファン投票は「人気の差」であって「実力の差」ではありません。

選手のプロフィール

この記事に出てくる選手の戦績・経歴は、選手名鑑にまとめています。

選手名鑑(あいうえお順・団体別でさがせます)

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