【10月17日】亀田和毅 vs フィゲロア|どちらも、まだ一度も倒されたことがない。ラスベガス開催が決定
元世界2階級制覇王者の亀田和毅(35歳・TMK GYM)が、10月17日(日本時間18日)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスで、WBA世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロア(29歳・アメリカ)に挑戦します。8月27日、主催の米興行大手PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が試合日と会場を発表しました。
亀田がフィゲロアに挑戦すること自体は前から決まっていて、今回決まったのは「いつ・どこで」の部分です。
そして調べていくと、この対戦には日本の記事があまり書いていない共通点がありました。
亀田和毅は47戦して、一度も倒されたことがありません。ブランドン・フィゲロアも30戦して、一度も倒されたことがありません。
試合の基本情報
| 日時 | 2026年10月17日(現地)/日本時間18日 |
|---|---|
| 会場 | ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス内「ザ・チェルシー」(米ネバダ州) |
| 試合 | WBA世界フェザー級タイトルマッチ(フィゲロアの初防衛戦) |
| 興行での位置 | セミファイナル |
| 王者 | ブランドン・フィゲロア(29歳・米テキサス州ウェスラコ) 30戦27勝(20KO)2敗1分 |
| 挑戦者 | 亀田 和毅(35歳・TMK GYM・WBA同級3位) 47戦42勝(23KO)5敗 |
| 主催 | PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ) |
亀田はPBCを通じて、こうコメントしています。
「10月17日のこのチャンスを生かし、再び世界王者としてラスベガスを後にするつもりだ。ブランドン・フィゲロアは素晴らしい王者だ。ゴングが鳴れば、ファンが記憶に残すような素晴らしい試合を見せられると確信している」
「再び」と言っているのは、こういうことです
コメントの「再び世界王者としてラスベガスを後にする」という部分。これは言葉のあやではありません。
亀田は2014年7月12日、ラスベガスでWBO世界バンタム級王座の2度目の防衛に成功しています。相手はタイのプンルアン・ソー・シンユーで、7回1分35秒のKO勝ちでした。
つまり12年ぶりに、同じ街で、同じことをしに行くという意味の「再び」です。
2人とも「倒されたことがない」
ここがこの試合のいちばん面白いところです。両者の負け方を全部並べます。
亀田和毅の5敗(47戦)
| 日付 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2015年5月9日 | ジェイミー・マクドネル | 12回 判定0-3(WBA世界バンタム級王座に挑戦) |
| 2015年9月6日 | ジェイミー・マクドネル | 12回 判定0-3(再戦) |
| 2019年7月13日 | レイ・バルガス | 12回 判定0-3(WBC世界スーパーバンタム級 団体内統一戦) |
| 2023年10月7日 | レラト・ドラミニ | 12回 判定1-2 |
| 2025年5月24日 | アンジェロ・レオ | 12回 判定0-2(IBF世界フェザー級王座に挑戦) |
5敗すべて判定。しかも5敗とも12ラウンドを戦い切っています。2008年のデビューから47試合、一度もマットに沈められていません。
ブランドン・フィゲロアの2敗(30戦)
| 日付 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2021年11月27日 | スティーブン・フルトン | 12回 マジョリティ判定負け |
| 2025年2月1日 | スティーブン・フルトン | 12回 判定負け(WBCフェザー級王座から陥落) |
2敗はどちらも同じ相手(フルトン)で、どちらも判定。こちらも倒されたことはありません。
KO率が高い者どうし(亀田23KO/フィゲロア20KO)なのに、2人とも倒された経験がゼロ。長い試合になる可能性が高い組み合わせです。
フィゲロアの強さを、日本のものさしで測ってみます
フィゲロアと亀田には、共通の対戦相手が1人います。ベネズエラのヨンフレス・パレホです。
| ブランドン・フィゲロア | 亀田 和毅 | |
|---|---|---|
| 日付 | 2019年4月20日 | 2021年12月11日 |
| 場所 | 米カリフォルニア州カーソン | メキシコ・ソノラ州エルモシージョ |
| 結果 | 8回終了時 棄権(RTD)で勝ち WBA暫定スーパーバンタム級王座を獲得 |
12回 判定3-0で勝ち (116-112×2、114-113) WBA挑戦者決定戦 |
同じ相手を、フィゲロアは8回で戦意を折り、亀田は12回戦って判定で上回りました。
ただし、この2試合には2年8か月の開きがあり、階級の状況も違います。これだけで「フィゲロアのほうが上」とは言えません。言えるのは、フィゲロアは亀田がいた場所と地続きにいる選手だということです。
王者フィゲロアは、どうやってベルトを獲ったか
ここは日本ではあまり書かれていませんが、この試合を見るうえで大事な部分です。
フィゲロアがWBA世界フェザー級王座を獲ったのは、2026年2月7日、イングランド・リバプールのM&Sバンク・アリーナ。相手は地元イギリスの王者ニック・ボールでした。
そして決着は最終12ラウンド、残り32秒でのTKOです。
敵地で、判定に持ち込まれかけていた試合を、最後の最後にひっくり返して王者になった——それがいまのフィゲロアです。
「12回終わるまで気を抜けない相手」。亀田にとって、これが今回いちばん厄介なところだと思います。
亀田和毅が歩いてきた道
35歳の亀田がここまで来た道も、あらためて並べると独特です。
- 日本ではアマチュアのリングに上がれなかった。髪型の規定違反やテレビ出演を理由に、日本アマチュアボクシング連盟から出場が難しいと通達された
- そのため中学卒業後の2008年11月、メキシコでプロデビュー。通称は「エル・メヒカニート」(小さなメキシコ人)
- 2013年8月1日、パウルス・アムブンダに12回判定3-0で勝ち、WBO世界バンタム級王座を獲得。日本人で初めてのWBO世界王者になった
- 2018年11月12日、後楽園ホールでアビゲイル・メディナに判定3-0で勝ち、WBC世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得(2階級制覇)
- 直近は2025年5月24日、エディオンアリーナ大阪でIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオに0-2の判定負け。試合後に現役続行を決めた
今回はそのレオ戦以来、約1年5か月ぶりの試合であり、2戦連続の世界挑戦になります。
勝ったときに起きること
スポーツ紙が伝えている内容を整理すると、亀田が勝った場合はこうなります。
- 2019年7月以来、7年3か月ぶりの世界王座返り咲き。これは高山勝成の5年11か月を大幅に上回る、日本選手の最長ブランク記録になる
- 日本男子9人目の世界3階級制覇(バンタム級/スーパーバンタム級/フェザー級)
35歳、7年ぶりのベルト、3階級制覇。ここに「倒されたことがない者どうし」という条件が乗ります。
まとめ
- 亀田和毅 vs ブランドン・フィゲロアは10月17日(日本時間18日)、ラスベガスのザ・コスモポリタン内「ザ・チェルシー」で。興行のセミファイナル
- 亀田は47戦、フィゲロアは30戦。2人とも一度も倒されたことがない
- 亀田の5敗はすべて判定で、すべて12ラウンドを戦い切っている。フィゲロアの2敗はどちらもスティーブン・フルトン
- 共通の相手ヨンフレス・パレホを、フィゲロアは8回棄権、亀田は12回判定で下している
- フィゲロアは2026年2月に敵地リバプールで、最終12回残り32秒のTKOで王座を獲った
- 亀田が勝てば7年3か月ぶりの返り咲き(日本選手最長ブランク)と、日本男子9人目の3階級制覇
ボクシングの今後の日程は試合予定に、現在の世界王者はボクシング世界王者一覧にまとめています。
選手のプロフィール
この記事に出てくる選手の戦績・経歴は、選手名鑑にまとめています。
この記事の出典
- 試合日・会場・コメント・記録の見通し:サンケイスポーツ 2026年8月28日
- 両者の戦績:日本語版Wikipedia「亀田和毅」/英語版Wikipedia「Brandon Figueroa」
戦績・日程は2026年8月28日時点の公開情報にもとづきます。誤りを見つけられた場合はご指摘ください。