2026年9月10日(木)、京セラドーム大阪で行われる「ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」。この大会に、ホベルト・サトシ・ソウザが出場し、野村駿太と対戦します。

この記事は、ホベルト・サトシ・ソウザという選手だけを掘る記事です。

先に結論を書きます。ソウザは24試合戦って20勝していますが、そのうち判定で勝ったのは、たった1回だけです。残りの19勝は、全部その場で試合を終わらせています。

30秒でわかる ホベルト・サトシ・ソウザ

名前 ホベルト・サトシ・ソウザ(Roberto Satoshi de Souza)/異名は「シン・柔術マジシャン」
生年月日 1989年9月19日(36歳)
国籍・出身 ブラジル・サンパウロ州サンパウロ
いま住んでいる場所 日本・静岡県磐田市
体格 180cm/リーチ185cm
所属・ベース ボンサイ柔術。ブラジリアン柔術の黒帯四段
戦績 24戦20勝4敗(KO・TKO 6/一本 13/判定 1)
タイトル 初代RIZINライト級王者(2021年6月〜2025年12月)
直近の試合 2025年12月31日 イルホム・ノジモフに開始13秒でKO負け(王座から陥落)
ここが一番の特徴 20勝のうち判定勝ちは1回だけ。24戦して一本負けは0回

1. 20勝のうち、判定で勝ったのは1回だけです

格闘技の勝ち方は、大きく3つに分かれます。

  • KO・TKO=殴る・蹴るで相手が続けられなくなる
  • 一本(サブミッション)=関節技や絞め技で相手が「参った」をする
  • 判定=時間いっぱいまで戦って、審判の採点で決まる

ソウザの20勝の中身は、こうなっています。

一本勝ち 13回
KO・TKO勝ち 6回
判定勝ち 1回だけ

その1回は、2023年5月のスパイク・カーライル戦です。プロで12年、24試合戦って、時間いっぱいまでもつれたうえで勝ったのは、生涯でこの1試合しかありません。

言い方を変えると、ソウザの試合はほぼ必ず「途中で終わる」ということです。

2. しかも、20勝のうち17勝が1ラウンドで終わっています

さらに細かく見ると、決着がついた時間もかなり極端です。

1ラウンドで勝った 17回
2ラウンドで勝った 2回
3ラウンド(判定)で勝った 1回

1ラウンドは5分です。つまり20勝のうち17勝は、最初の5分以内に終わっていることになります。

直近の例だと、2025年5月のキ・ウォンビン戦は50秒、2025年9月の堀江圭功戦(タイトルマッチ)は1分40秒で終わりました。

3. 13回の一本勝ちのうち、10回は「首を絞める技」です

一本勝ち13回の中身を分けると、こうなります。

リアネイキドチョーク(背中から首を絞める) 6回
三角絞め(両脚で首を挟んで絞める) 3回
肩固め(肩と腕で首を絞める) 1回
腕ひしぎ三角固め(脚で挟んだまま腕を極める) 2回
腕ひしぎ十字固め(腕を極める) 1回

13回のうち10回が、首を絞める技です。ソウザは腕を折る選手ではなく、相手の首を取って落とす選手だと数字が言っています。

4. 4つの黒星に、一本負けは1つもありません

ソウザの4敗は、こうなっています。

  • KO・TKO負け … 3回
  • 判定負け … 1回
  • 一本負け … 0回

柔術の黒帯なので当然といえば当然ですが、24試合戦って、寝技で極められたことが1度もないのは事実として押さえておく価値があります。ソウザを止めたければ、殴るしかない、ということです。

5. 同じ大会に、ソウザが極めた相手がもう1人出ます

この日の大会には、ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)が出場します。

ソウザは2024年12月31日、そのケラモフを1ラウンド4分45秒、三角絞めで極めています。

ケラモフはプロ28戦していますが、一本で負けたのは、この試合のただ1回だけです。同じ大会に「28戦で1度しか極められていない選手」と「その1度を極めた選手」が並ぶことになります。

ついでに書くと、この日のメインに出るAJ・マッキーとも接点があります。2022年12月31日、ソウザはマッキーに判定で負けています。ソウザの4敗のうち、唯一の判定負けがこの試合です。

6. 2025年の大晦日、13秒でベルトを失いました

ソウザは2021年6月にトフィック・ムサエフを1ラウンド1分12秒で極めて、初代RIZINライト級王者になりました。そこから矢地祐介、ジョニー・ケース、ルイス・グスタボ、ヴガール・ケラモフ、堀江圭功を相手に王座を守り続けます。

ところが2025年12月31日、イルホム・ノジモフとの防衛戦で、開始13秒で顔面に右の膝蹴りをもらってKO負け。4年半守ったベルトが、13秒でなくなりました。

9月10日は、その敗戦のあと初めての試合になります。

7. ブラジル生まれですが、住んでいるのは静岡県です

ソウザはブラジル・サンパウロの生まれですが、いまは静岡県磐田市に住み、ボンサイ柔術で練習しています。兄のマルコス・ヨシオ・ソウザも格闘家です。

柔術では、青帯・紫帯・茶帯それぞれの階級で世界柔術選手権を制しており、黒帯になってからもアブダビの世界大会などで優勝しています。「たまたま格闘技も強い柔術家」ではなく、柔術でも世界のトップだった人だと考えてください。

この試合の見どころを3つに絞ると

  1. 1ラウンドを越えるかどうか。ソウザの20勝のうち17勝は1ラウンドで終わっています。野村駿太が5分をしのげたら、それだけで大きな意味があります。
  2. 首を取られたときにどうするか。ソウザの一本13回のうち10回は絞め技です。背中を取られた時点でかなり危ない、と見ておくのが自然です。
  3. 13秒KO負けからの戻り方。ソウザは前の試合で、4年半守ったベルトを開始13秒で失いました。36歳での「その次の試合」がどうなるかは、この日いちばん読みにくいところです。

この記事で使った出どころ

  • Wikipedia日本語版「ホベルト・サトシ・ソウザ」の戦績表
  • Sherdog の選手ページ(20勝4敗/KO・TKO 6・一本 13・判定 1/敗戦の内訳)
  • RIZIN公式サイトの大会情報

戦績は2026年9月9日時点で、2つ以上の情報源で数字が一致することを確かめたものだけを載せています。