ジェイ・オペタイア
30秒でわかるジェイ・オペタイア
- いまの立場=リング誌・Zuffa Boxing・WBAレギュラーの世界クルーザー級王者。31戦31勝(24KO)無敗
- 最新の試合=2026年9月12日(日本時間13日)、ラスベガスでノエル・ミカエリアンに9回1分30秒TKO勝ち。リング誌とZuffaの2本を防衛し、空位だったWBAレギュラー王座も獲得
- 次の相手=正式な発表はまだ(2026年9月27日時点)。ミカエリアン戦の直後、リング上でWBA・WBO世界クルーザー級王者のデビッド・ベナビデスと「2027年5月5日にラスベガスで」戦うと約束し、握手しました(ABC 2026年9月14日)
- 王座戦の成績=IBF・リング誌・Zuffa・WBAの王座がかかった10試合で7KO。判定の3試合のうち2つは同じ相手(ブリエディス)
- あまり書かれていない一点=2022年、顎を2か所折られたまま12ラウンド戦って世界王者になりました。2ラウンドに片側が折れましたが、終盤までコーナーに伝えていません
オーストラリア出身、父がサモア系。188cmのサウスポーで、クルーザー級では「いま世界でいちばん強い」と評価されている選手です。2012年ロンドン五輪には16歳で出場し、オーストラリアの五輪ボクシング代表として史上最年少になりました。
| 生年月日 | 1995年6月30日(31歳) |
|---|---|
| 出身 | オーストラリア(父がサモア系) |
| 身長・リーチ | 188cm・193cm/構えはサウスポー |
| 戦績 | 31戦31勝(24KO)無敗 ※KO率77% |
| 階級 | クルーザー級(上限200ポンド=約90.7kg) |
| プロデビュー | 2015年8月1日 |
| 王座 | リング誌世界クルーザー級王者(2022年7月〜)/Zuffa Boxing 世界クルーザー級王者(2026年3月〜)/WBAレギュラー世界クルーザー級王者(2026年9月13日〜)/元IBF世界クルーザー級王者 |
| アマチュア | 2011年ジュニア世界選手権 金/2012年ロンドン五輪代表(16歳)/2012年ユース世界選手権 銅/2014年コモンウェルスゲームズ出場 |
直近の4戦
| 2026年9月12日 | ノエル・ミカエリアンに9回1分30秒TKO勝ち(米ネバダ州ラスベガス・日本時間13日)※リング誌・Zuffaの2本を防衛+WBAレギュラー王座を獲得。相手にプロ初のKO負けをつけた |
|---|---|
| 2026年3月 | ブランドン・グラントンに12回判定勝ち ※初代Zuffa世界クルーザー級王者に。この試合が理由で同月IBF王座を剥奪された |
| 2025年12月6日 | ヒュセイン・ジンカラ(トルコ)に8回KO勝ち(オーストラリア・ゴールドコースト) ※IBF・リング誌王座の防衛 |
| 2025年6月8日 | クラウディオ・スクエオに5回KO勝ち(オーストラリア・ゴールドコースト) ※IBF・リング誌王座の防衛 |
知っておきたいこと
顎を2か所折られたまま、12ラウンド戦って王者になった
2022年7月2日、オーストラリアのゴールドコースト。当時のIBF王者マイリス・ブリエディス(ラトビア)に挑戦した試合です。2ラウンドで顎の片側が折れましたが、オペタイアはそれをコーナーに伝えず、そのまま打ち合いを続けます。終盤には反対側も折れ、骨折は2か所になりました。
それでも最後まで立ち、12回3-0の判定勝ち。IBFとリング誌の世界王座を獲得しています。地元メディアは「オーストラリアのボクシング史上もっとも壮絶な試合」と書きました。
3年のあいだに、IBF王座を2回失っている
2022年に獲ったIBF王座は、その後いったん手放すことになり、2024年5月のブリエディスとの再戦に勝って取り返しました。同じ相手にもう一度勝って、自分のベルトを回収した形です。
ところが2026年3月19日、IBFの理事会が再び王座剥奪を決議します。理由は、同月のグラントン戦が「Zuffa世界クルーザー級王座」を賭けた試合として発表されたことでした。IBFのクルーザー級王座は、それ以降も空位のままです。
9月13日は、WBCの代わりにWBAが賭かった試合
相手のノエル・ミカエリアンは当時のWBC世界クルーザー級王者でしたが、WBCはこの試合をタイトルマッチとして公認しませんでした。オペタイアが勝っても、WBCのベルトは手に入りません。(その翌日、WBCはミカエリアンから王座を剥奪し、暫定王者だったミハル・チェスラックを正規王者に格上げしました。)賭かっているのは、彼が持っているリング誌とZuffaの2本だけです。
計量はオペタイアが199ポンド、ミカエリアンが200ポンド(リミットちょうど)でした。結果は9回1分30秒のTKO勝ち。ねらっていたWBCの王座は手に入りませんでしたが、直前にWBAが認可した空位のレギュラー王座を獲得しています(全9試合の結果)。
王座がかかった10試合|7KO・判定3、判定のうち2つは同じ相手
2022年7月にIBFとリング誌の王座を獲ってから、オペタイアがIBF・リング誌・Zuffa Boxing・WBAのいずれかの世界王座を懸けて戦った試合は10あります(2026年3月のグラントン戦で懸かったのは、Zuffaとリング誌の王座だけです)。日付は試合をした国の日付です。
| 日付 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2022年7月2日 | マイリス・ブリエディス | 判定3-0勝ち(IBF・リング誌王座を獲得) |
| 2023年9月30日 | ジョーダン・トンプソン | 4回TKO勝ち |
| 2023年12月23日 | エリス・ゾロ | 1回KO勝ち |
| 2024年5月18日 | マイリス・ブリエディス | 判定3-0勝ち(IBF王座を取り戻す) |
| 2024年10月12日 | ジャック・マッシー | 6回TKO勝ち |
| 2025年1月 | デビッド・ニカ | 4回KO勝ち |
| 2025年6月8日 | クラウディオ・スクエオ | 5回KO勝ち |
| 2025年12月6日 | ヒュセイン・ジンカラ | 8回KO勝ち |
| 2026年3月8日 | ブランドン・グラントン | 12回判定3-0勝ち(初代Zuffa王者に) |
| 2026年9月12日 | ノエル・ミカエリアン | 9回TKO勝ち(WBAレギュラー王座も獲得) |
10試合でKOが7つ、判定が3つです。判定の3つのうち2つは、同じマイリス・ブリエディスとの2試合(2022年・2024年)。もう1つは初代Zuffa王座を決めたグラントン戦です。ブリエディスとの2試合を除くと、ここで数えた王座戦8試合で7KO。判定まで戦ったのはグラントン戦だけです。
KOした7試合のうち5試合は6回までに終わっています(1回・4回・4回・5回・6回)。残る2試合は2025年12月のジンカラ戦(8回)と、2026年9月のミカエリアン戦(9回)です。プロ31戦全体で判定までいったのは7試合です。上の3試合のほかは、2015〜2016年のデビュー直後の3試合と、2019年7月の1試合で、どれも世界王者になる前の試合でした。
クルーザー級のベルトは、いまこうなっている
| WBA・WBO | デビッド・ベナビデス(32戦全勝) |
|---|---|
| WBC | ミハル・チェスラック(2026年9月14日にミカエリアンの剥奪にともない暫定から昇格) |
| IBF | 空位(2026年3月にオペタイアから剥奪) |
| リング誌・Zuffa | ジェイ・オペタイア |
戦績は2026年9月27日時点の公開情報(英語版Wikipediaの戦績表・ESPN・ABCほか)にもとづきます。誤りがあればご指摘ください。
この選手と近い選手
- ノエル・ミカエリアン クルーザー級/元WBC世界クルーザー級王者(2026年9月12日の対戦相手)
- デビッド・ベナビデス クルーザー級/WBA・WBO世界クルーザー級王者(2027年5月の対戦を約束)
- ミハル・チェスラック クルーザー級/WBC世界クルーザー級王者
- リヤド・メルウィー ブリッジャー級/WBC世界ブリッジャー級王者
- ダニエル・デュボア ヘビー級/WBO世界ヘビー級王者