30秒でわかるセムジュ・デビッド

  • いまの立場=元・第59代日本ウェルター級王者(4度防衛)。2026年9月21日に佐々木尽へ敗れ、日本王座とWBOアジアパシフィック王座を失いました。12戦9勝(5KO)2敗1分
  • 最新の試合=2026年9月21日、佐々木尽に6回0分58秒KO負け(3冠統一戦・2本のベルトを失う)
  • 次の相手=未定(2026年9月22日時点で発表はありません)
  • あまり書かれていない一点=ウガンダ代表として東京五輪に出た選手が、日本のベルトを約2年間持っていました。プロデビューは29歳のときでした

ウガンダ・カンパラ出身。本名はKavuma David Ssemujju。2021年に開催された東京五輪にウガンダ代表としてボクシング・ミドル級で出場し(1回戦敗退)、翌2022年4月に母国で29歳のプロデビュー。2023年末に同郷のトレーナーを頼って来日し、名古屋の中日ボクシングジムに所属しました。日本デビューからわずか5か月で日本ウェルター級王座を獲得し、4度の防衛とWBOアジアパシフィック王座獲得を果たしました。2026年9月21日に佐々木尽へ6回KO負けし、2本のベルトを失っています。

生年月日 1992年11月11日(33歳)
出身 ウガンダ・カンパラ
所属 中日ボクシングジム(名古屋)
身長・リーチ 175cm・180cm/構えはオーソドックス(右ボクサーファイター型)
戦績 12戦9勝(5KO)2敗1分
階級 ウェルター級(アマチュア時代はミドル級)
王座 第59代日本ウェルター級王座(2024年8月27日〜2026年9月21日・防衛4)/WBOアジアパシフィック・ウェルター級王座(2025年8月21日〜2026年9月21日・防衛1)/ウガンダ・ミドル級王座
アマチュア 2021年 東京五輪ボクシング男子ミドル級にウガンダ代表として出場(1回戦敗退)

直近の5戦

2026年9月21日 佐々木尽に6回0分58秒KO負け(東京たま未来メッセ)※3冠統一戦で日本王座とWBOアジアパシフィック王座を失う。2回と6回にダウンを奪われた
2026年3月24日 浦嶋将之と10回0-1のドロー※日本王座4度目・WBOアジアパシフィック初防衛。キャリアで初めて勝ちきれなかった試合
2025年8月21日 野上昂生に8回2分58秒TKO勝ち(後楽園ホール)※日本王座を防衛しWBOアジアパシフィック王座も獲得
2025年3月23日 シーサー皆川に10回3-0判定勝ち※日本王座2度目の防衛
2024年12月12日 小畑武尊に10回3-0判定勝ち※日本王座初防衛

12戦を戦った国で分ける|2敗のうち1つは中国での判定負け

セムジュのプロ12戦を、試合をした国で分けると次のようになります(英語版・日本語版Wikipediaの戦績表から数えました)。

戦った国 時期 試合数 成績
ウガンダ 2022年4月〜2023年7月 4 4勝(3KO)
中国(仏山) 2024年6月 1 1敗(8回1-2判定・カムロンベク・エシュマトフ)
日本 2024年3月〜2026年9月 7 5勝(2KO)1敗1分
合計 12 9勝(5KO)2敗1分

2敗のうち1つは日本の外での試合です。日本デビュー戦(2024年3月31日)の約2か月後、中国・仏山でカムロンベク・エシュマトフに8回1-2の判定で負けています。その約2か月半後の2024年8月27日に、日本ウェルター級王座を獲りました。

日本で戦った7試合で負けたのは、2026年9月21日の佐々木尽戦だけです。この7試合のうち4試合は判定まで戦い(3勝1分)、判定の前に終わった3試合は2勝1敗でした。

知っておきたいこと

来日してからの8戦のうち、6試合がベルトの懸かった試合

この選手の経歴でいちばん変わっているのは試合数の少なさです。プロ通算12戦で、うち最初の4戦はウガンダ国内。日本に来てからは8戦(うち1戦は中国での試合)しかしておらず、そのうち6試合がベルトの懸かった試合です。前座で長く積み上げる時間がないまま、いきなりタイトル戦線へ入りました。

2024年3月31日に愛知県刈谷市で日本デビュー(能嶋宏弥に8回2-1判定勝ち)。その約5か月後の2024年8月27日には石脇麻生を7回TKOで倒して日本ウェルター級王座を獲得しています。

五輪はミドル級、いまは66.68kg以下

東京五輪で出場したミドル級は69〜75kgの階級でした。いま戦っているプロのウェルター級は66.68kg以下。階級の上限だけを比べると約8.3kg軽いことになります(本人の当時の実体重は公表されていません)。もともと一回り大きい体格で戦っていた選手です。

KO率は高くありませんが、来日してからの8戦のうち5試合を最後のゴングまで戦い切っています(10回戦が3つ、8回戦が2つ。8回戦の1つは中国でのエシュマトフ戦)。ただし2026年9月21日の佐々木戦は、キャリアで初めてKOで倒された試合になりました。東日本ボクシング協会の紹介でも「スタミナがあり後半に強い」と評されています。

来日のきっかけは、同郷のトレーナー

中日スポーツの報道によると、来日は2023年末。同じウガンダ出身のトレーナー、ジョフレ・ジェフ・イマさん(47)を頼って中日ボクシングジムにやってきたとされています。同紙はウガンダの1人当たり名目国民総所得が日本の約40分の1(世界銀行データ)であることにも触れており、本人は母国の家族に仕送りをしながら戦っています。

酒もたばこもやらない物静かな性格で、来日当初は「もしもし」しか知らなかった日本語を中日ジムの故・織田秀樹会長に教わり、いまはジムでの会話のほとんどが日本語だといいます。目標は世界王座、そして「日本でボクシングのアカデミーを作りたい」ことだと語っています。

佐々木尽が「強さが分かりづらい」と評した相手

2026年9月21日に戦った佐々木尽は、試合前にCBCラジオの番組でセムジュをこう評していました。「距離感とか位置取りが超うまい」「崩しがうまい」「パッと見のスピードはあんまりないので、強さが分かりづらい選手」。さらに「最初は分かりづらかった。いろんな人の意見も聞いて、こういう強さがあるんだと確認した」とも話しました。

当てるのがうまいというより、相手に当てさせない位置に立ち続けるのがうまいタイプ、という見立てです。くわしくは深掘り記事に、試合の結果は結果記事にまとめています。

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戦績は2026年9月30日時点の公開情報(英語版・日本語版Wikipediaの戦績表ほか)にもとづきます。誤りがあればご指摘ください。

この選手と近い選手

  • 佐々木尽 ウェルター級/9/21に戦った相手。日本・OPBF・WBOアジアパシフィックの3冠王者
  • ライアン・ガルシア ウェルター級/WBC世界ウェルター級王者
  • デヴィン・ヘイニー ウェルター級/WBO世界ウェルター級王者
  • テオフィモ・ロペス ウェルター級/WBA世界ウェルター級スーパー王者
  • コナー・ベン ウェルター級/元WBC世界1位

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