30秒でわかるコナー・ベン

  • いまの立場=元WBC世界ウェルター級1位(指名挑戦者)。27戦25勝(14KO)2敗
  • 最新の試合=2026年9月13日、ラスベガスでライアン・ガルシアに2回1分25秒TKO負け(WBC世界ウェルター級タイトルマッチ)
  • 次の相手=未発表(2026年10月1日時点)。トレーナーのトニー・シムズは9月28日、「もうウェルター級では戦わない」と話し、しばらく休ませる考えを示しました(Sky Sports、9月28日)
  • あまり書かれていない一点=父と息子で、同じ相手の家と戦っています。父ナイジェル・ベンは1990年代にクリス・ユーバンクと2度戦い、息子のコナーは2025年にその息子ユーバンクJr.と2度戦いました

イギリス・ロンドンのグリニッジ出身。あだ名は「ザ・デストロイヤー(破壊者)」。父は1990年代のイギリスで国民的な人気を集めた元世界王者ナイジェル・ベンです。2026年9月13日(日本時間)、29歳で初めて世界のベルトに挑みましたが、ライアン・ガルシアに2回TKOで敗れました。

生年月日 1996年9月28日(29歳)
出身 イギリス・ロンドン グリニッジ
異名 ザ・デストロイヤー(The Destroyer)
身長・リーチ 173cm・173cm/構えはオーソドックス
戦績 27戦25勝(14KO)2敗 ※KO率52%
階級 ウェルター級(トレーナーは2026年9月28日、今後はウェルター級では戦わないと話しています)
王座 世界王座の獲得歴はなし。WBC世界ウェルター級1位(指名挑戦者)として、2026年9月13日に初めて世界王座に挑みました
家族 父はナイジェル・ベン(元WBO世界ミドル級王者・元WBC世界スーパーミドル級王者)

直近の4戦

2026年9月13日 ライアン・ガルシアに2回1分25秒TKO負け(米ネバダ州ラスベガス)※WBC世界ウェルター級タイトルマッチ・初の世界挑戦
2026年4月11日 レジス・プログレイスに10回3-0判定勝ち(150ポンド契約)※元世界王者から白星
2025年11月15日 クリス・ユーバンクJr.に12回3-0判定勝ち(119-107・116-110・118-108)※唯一の黒星をリベンジ
2025年4月26日 クリス・ユーバンクJr.に12回0-3判定負け(116-112が3者)※プロで唯一の敗戦

知っておきたいこと

長く1敗だけだったが、その相手には再戦で勝っている

コナー・ベンのプロ27戦のうち、ガルシア戦より前の黒星は2025年4月26日のクリス・ユーバンクJr.戦の1つだけでした。しかもその7か月後、同じ相手と再戦して勝っています(2025年11月15日・12回3-0)。1回目は3者とも116-112という僅差でしたが、2回目は119-107、118-108と大きく開きました。

そして2026年4月11日には、元世界王者のレジス・プログレイスにも10回判定勝ち。この2勝でWBCの指名挑戦者の座を手に入れました。

父と息子で、同じ家と戦っている

ここがコナー・ベンという選手のいちばん面白いところです。

父のナイジェル・ベンは、48戦42勝(35KO)5敗1分という戦績の持ち主で、WBO世界ミドル級(1990年)とWBC世界スーパーミドル級(1992〜1996年)の2階級を制した選手です。そのナイジェルが1990年代のイギリスで何度も戦った最大のライバルがクリス・ユーバンクでした。

1990年11月18日 父ナイジェル・ベン が クリス・ユーバンクに 9回TKO負け(WBO世界ミドル級王座から陥落)
1993年10月9日 父ナイジェル・ベン と クリス・ユーバンク は引き分け(WBC・WBO王座統一戦/マンチェスター)
2025年4月26日 息子コナー・ベン が 息子クリス・ユーバンクJr.に 判定負け
2025年11月15日 息子コナー・ベン が 息子クリス・ユーバンクJr.に 判定勝ち

親子2代、あわせて4試合。イギリスのボクシングで30年以上続いているライバル関係です。

2022年から2024年まで、リングに上がれない時期があった

2022年10月8日にクリス・ユーバンクJr.と戦う予定でしたが、試合の直前に中止になりました。

2022年7月25日と9月1日に受けた抜き打ち検査で、クロミフェンという禁止薬物の陽性反応が出たためです。イギリスのボクシング管理委員会(BBBofC)が試合を禁止し、ベンは自らライセンスを返上しました。

そのあとの流れは、次のように行ったり来たりしました。

  • 2023年3月=イギリスのアンチ・ドーピング機関(UKAD)が正式に告発し、暫定の資格停止
  • 2023年7月=独立の審査パネルが停止を解除。ただしUKADとBBBofCが不服を申し立てる
  • 2024年5月10日=申し立てが認められ、資格停止が復活
  • 2024年11月6日=審査パネルが「規則違反があったと確信するには至らない」と判断し、停止を解除
  • 2024年11月28日=UKADとBBBofCが「これ以上は争わない」と発表。ここで手続きが終わりました

この間もアメリカでは試合をしており(2023年9月にフロリダ州オーランドでロドルフォ・オロスコ戦、2024年2月にラスベガスでピーター・ドブソン戦)、イギリス国内のリングに戻れなかった、という形でした。2026年9月時点で処分は残っていません。

14のKO・TKOは、すべて4ラウンドまで。最後に止めて勝ったのは2022年4月

ベンの25勝を決まり方で分けると、KO・TKO勝ちが14、判定勝ちが11です。止めた14の勝ちは、1ラウンド5つ、2ラウンド5つ、3ラウンド1つ、4ラウンド3つ。5ラウンド以降に止めた試合は1つもありません(記録は英語版Wikipediaの戦績表によります)。

最後に止めて勝ったのは、2022年4月16日の2回TKO勝ち(英マンチェスター)です。そのあとの6試合は、判定勝ちが4つ(オロスコ、ドブソン、ユーバンクJr.との2戦目、プログレイス)と、負けが2つ(ユーバンクJr.との1戦目、ガルシア戦)でした。プロ27戦を通じて、12ラウンドを最後まで戦ったのはドブソン戦とユーバンクJr.との2試合の計3回だけで、2勝1敗です。

戦った場所は、イングランド22戦(うちロンドン15戦)、アメリカ4戦、スコットランド1戦。アメリカでの4戦は3勝1敗で、その1敗がガルシア戦でした。ユーバンクJr.との2試合とプログレイス戦の3試合は、どれもロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われています。

9月13日は、ガルシアの初防衛戦でもあった

相手のライアン・ガルシアは、2026年2月21日にマリオ・バリオスに判定勝ちしてWBC世界ウェルター級王座を獲った選手です。この試合が初防衛戦で、会場は王座を獲ったのと同じラスベガスのT-モバイル・アリーナでした。

試合前の数字は、ガルシアが28戦25勝(20KO)2敗1無効でKO率71%、ベンが26戦25勝(14KO)1敗でKO率54%(KO率はどちらも、全試合に占めるKO勝ちの割合)。「一発を持つ王者」対「ほとんど負けていない挑戦者」という構図でした。結果は2回1分25秒。ガルシアの右ストレートによるダウンから、ロープ際の連打で止められています。

この日の全9試合の結果は結果のまとめにあります。

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戦績は2026年10月1日時点の公開情報にもとづきます。誤りがあればご指摘ください。

この選手と近い選手

  • ライアン・ガルシア ウェルター級/WBC世界ウェルター級王者(9/13の対戦相手)
  • デヴィン・ヘイニー ウェルター級/WBO世界ウェルター級王者
  • テオフィモ・ロペス ウェルター級/WBA世界ウェルター級スーパー王者
  • リアム・パロ ウェルター級/IBF世界ウェルター級王者
  • ジャック・カテラル ウェルター級/WBA世界ウェルター級レギュラー王者

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