【深掘り】ブレイディ・ヒースタンドとは|中村倫也の相手は「2年ぶり」
✅ 結果が出ました(2026年9月29日 追記)
ブレイディ・ヒースタンドが中村倫也に2ラウンド4分07秒、裸絞め(リアネイキッドチョーク)で一本勝ちしました。2年3か月ぶりの試合で、得意の「テイクダウンから首を絞める」形で決めています。UFCでの戦績は4勝1敗に。
➡ 全12試合の結果と試合の流れ
日本時間の2026年9月27日(日)、中村倫也がUFCで戦う相手が、アメリカのブレイディ・ヒースタンドです。
日本ではほとんど紹介されていない選手ですが、じつは中村とは2年7か月前にも一度組まれていた相手。そして今回は、ひざの手術を2回乗り越えて、2年3か月ぶりに戻ってくる試合でもあります。
この記事では、ヒースタンドがどんな選手で、中村にとってどこが怖いのかをまとめます。
30秒でわかる ブレイディ・ヒースタンド
| 名前 | ブレイディ・ヒースタンド(Brady Hiestand) |
|---|---|
| 愛称 | バン・バン(Bam Bam) |
| 生年月日 | 1999年4月30日(27歳) |
| 出身 | アメリカ・ワシントン州スポケーン |
| 所属 | シクジツ(Sikjitsu・スポケーンのジム) |
| 身長・リーチ | 約173cm/約180cm |
| 構え | オーソドックス(右利きの構え) |
| 戦績 | 8勝2敗(KO・TKO 3/一本 3/判定 2) ※UFC公式の表示は9勝2敗 |
| UFC本戦での戦績 | 3勝1敗 |
| 前の試合 | 2024年6月(2年3か月前) |
1. 「負けたのにUFCと契約した」選手
ヒースタンドの名前が知られたのは、2021年のUFCのオーディション番組『The Ultimate Fighter(TUF)』シーズン29です。
番組の中の試合を勝ち上がり(準決勝はKO勝ち)、決勝でリッキー・トゥルシオスと対戦。15分間ずっと打ち合う大激戦になり、ジャッジ3人のうち2人がトゥルシオスを支持する判定(1ー2)で負けました。採点はトゥルシオスから見て29-28、28-29、29-28です。
ふつう、TUFで契約をもらえるのは優勝者です。それでもヒースタンドは、この試合ぶりが評価されてUFCと契約しました。負けて認められた、めずらしい入り方です。
2. UFCに来てからは3連勝
| 日付(日本時間) | 相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2021年8月 | リッキー・トゥルシオス(TUF29 決勝) | 判定1ー2 負け |
| 2022年11月20日 | ファーニー・ガルシア | 判定3ー0 勝ち |
| 2023年4月23日 | バットゲレル・ダナー | 3回 4分21秒 TKO勝ち |
| 2024年6月16日 | ギャレット・アームフィールド | 3回 1分52秒 一本勝ち(うしろからの首絞め) |
TUFの決勝で負けたあとは3連勝。しかもこの3勝には共通点があります。3つとも3ラウンドまでもつれてからの勝ちなんです。
最初のラウンドで倒すタイプではなく、最後まで手を止めずに、後半で相手をつかまえるタイプ。中村本人も試合前、ヒースタンドについて「最後まであきらめない選手」と話しています。
ちなみに3勝目のアームフィールド戦は、平良達郎がアレックス・ペレスを倒したUFCの大会(2024年6月)と同じ日の試合でした。
3. 中村倫也とは「共通の相手」と「流れたカード」
ヒースタンドのUFC初勝利の相手はファーニー・ガルシア(2022年11月・判定勝ち)。中村倫也のUFCデビュー戦の相手も、同じガルシア(2023年8月・判定勝ち)です。同じ相手に2人とも判定で勝っているので、この物差しでは差がつきません。
そしてこの2人は、2024年2月のUFC 298で戦う予定でした。ヒースタンドがケガで欠場し、中村は代わりの相手に勝っています。今回は、そのとき流れたカードのやり直しです。
4. ひざの手術を2回|2年3か月の空白
ヒースタンドの前の試合は、2024年6月のアームフィールド戦です。
その後、2024年秋に組まれていた試合の前にひざの前十字靱帯(ぜんじゅうじじんたい)を痛めて手術。UFC公式のインタビューによると、前十字靱帯の手術はこれで2回目でした。
前十字靱帯は、ひざを安定させる大事な靱帯です。手術のあとは長いリハビリが必要になる大ケガで、それを2回乗り越えてきたことになります。
本人は「体は100パーセント」「打撃は前よりずっと良くなった」と話しています。「UFCに来たころは、打撃はひどかった」とも振り返っていて、この2年で打撃を作り直してきた、というのが本人の言い分です。
同じジムの仲間のメリッサ・アマヤも、同じ日の大会のメインカード(TUF34 決勝)に出ます。ジムにとっても大事な1日です。
5. 中村倫也にとって、どこが怖いか
- ① リーチ=ヒースタンドの腕は中村より約6cm長い(UFC公式の数字)。離れて打ち合う時間が長いほど、ヒースタンドに有利です
- ② 後半の粘り=UFCの3勝はすべて3ラウンド。中村が前半で決めきれなかったとき、後半にヒースタンドがつかまえに来ます
- ③ 一本の技=8勝のうち3つが一本勝ち。組み合いの中で首を狙ってきます
逆に、中村から見たチャンスはレスリングです。中村はU-23の世界王者で、ヒースタンド自身も中村のレスリングを警戒して組み技の守りを練習してきたと話しています。
そして何より、2年3か月ぶりの試合。最初の1ラウンドでどれだけ動けるかは、本人にも分からないはずです。
海外のオッズでは中村が本命、ヒースタンドは大きく不利と見られています(DraftKingsで中村−395/ヒースタンド+310、9月25日時点)。
▶ 中村倫也のくわしい紹介は 中村倫也とは何者か|U-23世界王者のレスラーが、1年ぶりに帰ってくる
▶ 何時から・試合順・配信は UFC中村倫也の試合は何時から?全12試合の試合順と配信【9月27日】
よくある質問
ヒースタンドの戦績は
記録サイトのSherdogでは8勝2敗、UFC公式の表示では9勝2敗です(2026年9月26日時点。オーディション番組の中の試合を数えるかどうかの違いと見られます)。負けは2つで、TUF29決勝のリッキー・トゥルシオス戦(判定)と、UFCに来る前の2019年のチャド・アンヘリガー戦(3回TKO)です。
なぜ2年以上試合がなかったのですか
ひざの前十字靱帯を痛めて手術したためです。前十字靱帯の手術は2回目でした。
中村倫也と戦ったことはありますか
ありません。2024年2月のUFC 298で組まれていましたが、ヒースタンドのケガで中止になりました。今回が初めての対戦です。
計量はパスしましたか
はい。135.5ポンド(約61.5kg)でパスしました。中村倫也は136ポンドでした。
この記事で使った出どころ
- 戦績・身長・リーチ・UFCでの試合:UFC公式 選手ページ
- 戦績(8勝2敗)・負けた2試合:Sherdog
- 生年月日・構え・全試合の記録:ESPN
- 手術歴・本人の話・同じジムの選手:UFC公式インタビュー
- TUF29決勝の採点:MMA Decisions/Yahoo Sports
- UFC 298で組まれていたこと:英語版Wikipedia
- 中村倫也から見たヒースタンド:Cageside Press
- 計量:Cageside Press/オッズ:ClutchPoints
情報は2026年9月26日時点のものです。日付は日本時間で書いています。確かめられなかったことは書いていません。誤りを見つけられた場合は、ご指摘いただけると助かります。