【9月10日】ベイノア vs 宇佐美秀メイソン|弟が、兄の倒した相手と戦う。同じベルトを巻いた2人のキック対決
2026年9月10日(木)の超RIZIN.5 浪速の超復活祭り(京セラドーム大阪)で、“ブラックパンサー”ベイノアと宇佐美秀メイソンが対戦します。9試合中ただ1つのキックボクシングルール(RIZIN オープンフィンガーグローブ キックボクシングルール/3分3R・71.0kg契約)です。
この試合には、他のカードにはない「因縁」があります。
宇佐美秀メイソンの兄・宇佐美正パトリックは、2022年の大晦日にベイノアを45秒でKOしています。今回はその弟が、同じ相手の前に立つわけです。
2022年大晦日、ベイノアは兄に45秒で倒された
2022年12月31日のRIZIN.40。MMAルールで、ベイノアは宇佐美正パトリックに1R 45秒、左フックでKO負けしています。ベイノアの10戦のMMAキャリアの中でも、いちばん短い試合です。
その約3年半後、弟の宇佐美秀メイソンと戦うことになりました。兄弟は2人とも大阪府の出身で、同じジムで練習してきた間柄。父が日本人、母がカナダ人です。
ちなみに兄・パトリックは2000年5月8日生まれ、弟・秀メイソンは2001年5月20日生まれ。1歳ちがいの兄弟です。
2人とも「RISEウェルター級王者」です
もう1つ、あまり書かれていない共通点があります。ベイノアと宇佐美は、同じベルトを巻いた選手どうしです。
- ベイノア=第2代RISEウェルター級王者 2018年11月17日、渡部太基に判定3-0で王座決定戦を制覇。2020年2月23日にHidekiを5R判定3-0で下して防衛
- 宇佐美秀メイソン=第4代RISEウェルター級王者 2024年12月21日、實方拓海に5R判定3-0で王座決定戦を制覇
6年ちがいで同じベルトを巻いた2人が、RIZINのリングで当たるという構図です。
さらに、共通の対戦相手も1人います。杉原新也です。ベイノアは2016年8月28日のJ-NETWORKウェルター級新人王決定トーナメント決勝で判定3-0、宇佐美は2023年3月5日のKNOCK OUTで判定3-0。2人とも同じスコアで勝っています。
宇佐美秀メイソンはキックで無敗
2人のキックボクシング戦績です。
| ベイノア | 宇佐美秀メイソン | |
|---|---|---|
| 年齢 | 31歳(1995年8月20日) | 25歳(2001年5月20日) |
| キック戦績 | 23戦 18勝5敗 | 11戦 9勝0敗2分 |
| KO勝ち | 9 | 5 |
| キックでの黒星 | 5(うちKO負け2) | 0 |
| MMA戦績 | 10戦 6勝4敗 | 1戦 0勝1敗 |
| 身長/リーチ | 178cm/183.5cm | 182cm/180cm |
| ベース | 極真空手(黒帯)・柔道(黒帯) | ボクシング・空手 |
| 直近の試合 | 2026年6月6日(MMA・KO勝ち) | 2026年6月6日(キック・1R KO勝ち) |
宇佐美はプロのキックで負けたことがありません。9勝0敗2分。2つの引き分けはジョ・サンへ戦(2025年5月)と、負傷判定になった中野椋太戦(2024年6月)です。
プロ2戦目の2022年12月には、K-1の元王者アルバート・クラウスから判定3-0で勝っています。直近は2026年6月6日、ピーマイ・ポー・ゴップクーを1R 43秒、左膝蹴りからのKOで倒しました。武尊の推薦でRIZINに呼ばれた選手でもあります。
ベイノアのキックは、4年2か月ぶり
いっぽうベイノアは、キックボクシングのリングに上がるのが2022年6月19日の「THE MATCH 2022」以来です。9月10日で4年2か月ぶりになります。その試合は和島大海に判定0-3でした。
この4年、ベイノアはMMAで戦ってきました。直近の2試合が象徴的です。
- 2025年12月31日 雑賀“ヤン坊”達也に2R 10秒 左ハイキックでKO負け
- 2026年6月6日 芳賀ビラル海を2R 10秒 左ハイキックでKO勝ち
同じ2ラウンド10秒、同じ左ハイキック。倒された次の試合で、同じ形で倒し返しています。
今回のルールはオープンフィンガーグローブ(MMAで使う指の出た小さいグローブ)でのキックボクシング。MMAを10戦してきたベイノアのほうが、このグローブには慣れています。逆に宇佐美のMMA経験は2022年の1試合だけです。
契約体重は71.0kg。宇佐美には3.5kg上の設定
正直に書いておくと、この契約体重は宇佐美にとって軽くない条件です。
宇佐美が王者を務めるRISEウェルター級は67.5kg。今回は71.0kg契約で、3.5kg上になります。ベイノアはMMAでライト級(71kg)を主戦場にしてきた選手なので、当日リングに上がる体重ではベイノアが上回る可能性があります。
身長は宇佐美が182cmで4cm高く、リーチはベイノアが183.5cmで3.5cm長い、というねじれた関係です。
すでに舌戦も始まっています
カード発表後、2人はさっそく言い合っています。「絶対1Rでどちらか倒れる」という言葉が出るなど、決着に自信を見せる展開でした。
ベイノアは「RIZINなんでMMAでやりたい」、宇佐美は「MMA引退したと思っていた」と、噛み合わないところも含めて注目されています。
この試合の見どころ3つ
- 最初の3分。宇佐美のKO勝ち5は膝とパンチ。ベイノアのKO勝ち9も含め、2人とも早い時間に終わらせる形を持っています。「1Rでどちらか倒れる」は誇張ではありません。
- 小さいグローブ。オープンフィンガーグローブはガードの上からでも効きます。MMA10戦のベイノアと、MMA1戦の宇佐美。この差がどう出るか。
- 兄弟の続き。ベイノアにとっては、45秒で倒された相手の弟。宇佐美にとっては、兄が倒した相手。試合の意味が、どちらにとってもふつうの1試合ではありません。
開始は16時です(17時ではありません)
超RIZIN.5は14:00開場/16:00開始です。RIZINが8月2日に変更を発表しました。ただしRIZIN公式サイトの「対戦カード」のページと日本語版Wikipediaは、2026年8月26日時点でも「15:00開場/17:00開演」のままです。くわしくはこちらの記事にまとめています。
選手のプロフィール
この記事に出てくる選手の戦績・経歴は、選手名鑑にまとめています。
試合予定(RIZIN・ボクシング・UFC・ONE のスケジュール一覧)
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この記事で使った出典
- RIZIN公式サイト「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」対戦カードのページ/大会情報・チケットのページ(契約体重・ルール・開始時間)
- 日本語版Wikipedia「“ブラックパンサー”ベイノア」「宇佐美秀メイソン」「宇佐美正パトリック」(戦績・全試合の日付と決まり手・王座・兄弟関係)
- ゴング格闘技 2026年8月17日「“武尊推薦選手”宇佐美秀メイソンの対戦相手は“ブラックパンサー”ベイノア、OFGキックボクシングルールで対戦」
- ENCOUNT/イーファイト/BOUTREVIEW 2026年8月(対戦発表と両者のコメント)
戦績・開始時間は2026年8月26日時点の公開情報にもとづきます。誤りを見つけられた場合はご指摘ください。