ヴォルカノフスキーとは|王座陥落から戻った王者、エヴロエフ戦で問われる強さ
ヴォルカノフスキーがエヴロエフに2R 4分54秒TKO勝ちし、フェザー級王座を防衛しました(UFC公式)。エヴロエフは初黒星です。試合結果の記事はこちら
以下は試合前に書いた内容です。
38歳になったアレクサンダー・ヴォルカノフスキーが、負けたことのない挑戦者を迎えます。日本時間10月25日のUFC 333で、フェザー級王座を懸けて戦う相手はモフサル・エヴロエフです。
ヴォルカノフスキーは、長く勝ち続けただけの王者ではありません。1階級上への挑戦で敗れ、自分の階級でもKOされ、それでもベルトを取り戻しました。今回を見るうえで大切なのは、過去の肩書きよりも、その負けをどう乗り越えてきたかです。
戦績・年齢・対戦予定は2026年10月24日の確認内容です。戦績はUFC 333の試合前まで。試合後は変わります。
1. ヴォルカノフスキーはどんな選手?
| No. | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 国・年齢 | オーストラリア・38歳 |
| 2 | 現在の王座 | UFCフェザー級王者 |
| 3 | プロ通算 | 28勝4敗(UFC公式表示) |
| 4 | UFCでの成績 | 18戦15勝3敗(公式のUFC戦歴欄を集計) |
| 5 | 直近の試合 | 2026年2月、ジエゴ・ロペスに5ラウンド判定勝ち |
UFCでの3敗は、ライト級のイスラム・マハチェフに2回、フェザー級のイリア・トプリアに1回です。負けた相手と階級を分けると、フェザー級で築いてきた実績の大きさが見えてきます。
2. 始まりはラグビーの体づくりだった
UFC公式のQ&Aによると、総合格闘技の練習を始めたのは2011年。ラグビーの体調維持がきっかけでした。家業のコンクリート会社で働いていた経験もあります。
はじめからUFC王者になるためだけに歩いてきたわけではありません。別の競技で鍛えた体を使い、そこから新しい技術を身につけてきた選手です。本人は公式の試合前特集でも、遅く始めた経歴を悔やんでいないという趣旨を話しています。
2016年11月のUFC初戦は、粕谷優介に2ラウンドTKO勝ち。翌年には廣田瑞人にも判定で勝っています。日本人選手との2試合は、世界王者になる前の歩みの一部です。
3. ホロウェイとの3試合で王者としての立場を固めた
| No. | 時期 | 相手・結果 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2019年12月 | ホロウェイに判定3-0 | UFC王座を初めて獲得 |
| 2 | 2020年7月 | ホロウェイに判定2-1 | 再戦でも勝って防衛 |
| 3 | 2022年7月 | ホロウェイに判定3-0 | 3度目の対戦でも勝利 |
ホロウェイとの3試合はいずれも勝利しましたが、2戦目は判定2-1でした。3戦全勝という結果と、審判の判断が割れた試合もあったことを、あわせて見たいところです。
王座を守る中では、ブライアン・オルテガ、ジョン・チャンソンにも勝利。2023年7月には暫定王者ヤイール・ロドリゲスとの王座統一戦をTKOで制しました。判定だけでなく、途中で試合を終わらせた王座戦もあります。
4. 2つの階級で敗れ、ロペスとの2試合で戻ってきた
2023年はマハチェフのライト級王座に2度挑戦しました。2月は5ラウンド判定負け、10月のアブダビでの再戦は1ラウンドKO負けです。さらに2024年2月にはトプリアにKOされ、フェザー級の王座も失いました。
そこから復帰したのが、2025年4月のUFC 314です。ロペスとの王座決定戦を5ラウンド判定で制し、王者に返り咲きました。2026年2月の再戦にも判定で勝ち、王座を守っています。
今回のアブダビは、マハチェフとの再戦で敗れた場所でもあります。復帰後にロペスと計10ラウンドを戦って勝った事実が、現在の王者を考える土台になります。
5. 強みは「倒されないこと」だけではない
ここからは、公式戦歴と本人の発言をもとにした当サイトの見方です。
ヴォルカノフスキーの強みは、状況に応じて戦い直せる点にあります。ホロウェイとの連戦も、ロペスとの連戦も、同じ相手と再び向き合い、勝利につなげました。
UFC公式の10月21日付特集では、不利な姿勢から抜け出す練習を重ねていることや、エヴロエフに倒されても立ち上がって向き合う考えを説明しています。これは本人の構想であり、当日に成功する保証ではありません。
見るべきなのは、タックルを防いだ回数だけではないでしょう。倒されたあとに立てるか。立ったあとに攻撃を返せるか。その流れまで見れば、王者の対応力が分かります。
6. エヴロエフ戦で確かめたいこと
エヴロエフはUFCで10戦10勝。すべて判定ですが、最後まで戦って勝ちを積み重ねてきた相手です。「倒し切れないから弱い」と片づけることはできません。
王者が組みの攻防を早く切り上げ、打撃の時間を作れるか。それとも挑戦者が何度も組みつき、王者が攻める時間を削るか。最初に倒したかどうかに加え、その後の攻防に注目です。
よくある質問
KO負けしたことはありますか?
あります。UFCでは2023年10月のマハチェフ戦、2024年2月のトプリア戦がKO負けです。無敗の王者ではありません。
エヴロエフとは初対戦ですか?
はい。UFC公式の戦歴欄に、過去の両者の対戦はありません。
試合はいつ見られますか?
UFC公式ではメインカードが日本時間10月25日3:00開始予定です。これはメインカード全体の開始で、ヴォルカノフスキー戦の開始時刻ではありません。U-NEXT公式のお知らせは10月24日23:00からライブ配信と案内しています。時刻は変更される場合があります。
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