カネロ・アルバレスが、判定でクリスチャン・ムビリ(エンビリ)に勝ち、WBC世界スーパーミドル級の王座に返り咲きました。

日本時間11月1日(日)、サウジアラビアのリヤドでWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチが行われました。挑戦者のカネロ・アルバレスが、王者クリスチャン・ムビリに12回判定で勝っています。3人のジャッジ(採点をする審判)全員がカネロの勝ちとつけた「3-0」の判定です。2025年9月にテレンス・クロフォードに敗れてから約1年1か月。再起戦で、ベルトを取り戻しました。

この記事では、採点、試合の流れ、試合後のコメント、同じ大会のほかの試合の結果をまとめます。なお、DAZN日本版は王者の名前を「エンビリ」と書いていますが、この記事では「ムビリ」と書きます。

【30秒でわかる結果】

  1. 勝敗:カネロの勝ち。12回を戦い、3人のジャッジ全員がカネロを支持(117-110、116-111、115-112)。
  2. 王座:カネロがWBC世界スーパーミドル級王座を獲得。ムビリは王者になって初めての防衛戦で敗れ、プロで初めて負けた。
  3. 日本人選手:堤麗斗がレイムンド・ロハスに2回TKO勝ち。

カネロvsムビリの結果

カネロが12回判定で勝ちました。3人のジャッジは、117-110、116-111、115-112と、全員がカネロにつけています。ESPN、DAZN、Yahoo Sportsが同じ採点を伝えています。

No. 項目 結果
1 勝者 カネロ・アルバレス
2 決着の形 12回判定(3-0)
3 採点 117-110、116-111、115-112(3人ともカネロ)
4 ダウン 報じられていない(ESPN・DAZN・Yahoo Sportsの結果記事にダウンの記載なし)
5 減点 8回にムビリが1点減点(相手の頭の後ろ側を打つ反則)
6 王座 WBC世界スーパーミドル級。カネロが獲得
7 開催地 サウジアラビア・リヤド(会場はDAZNとYahoo Sportsの表記でキングダム・アリーナ)

試合の流れ

Yahoo Sportsは、カネロが後半にかけて細かくパンチを当て、ポイントを積み上げたと伝えています。

8回には、ムビリが相手の頭の後ろ側を打つ反則で1点を引かれています。Low Kick MMAによると、その前にはローブロー(ベルトより下を打つ反則)でも注意を受けていました。ただし採点は、いちばん差の小さいジャッジでも3点差(115-112)。減点の1点をムビリに戻しても115-113で、勝敗は変わらない計算です。

試合後のコメント

Yahoo Sportsによると、カネロは試合後に「この気持ちは説明しにくい。まるで初めて取った王座のようだ」と話しました。ムビリの手数については、「彼はあまりパンチを出さなかった。自分を相手にパンチを出すのは難しいからだ」という趣旨の話もしています。

次の相手については、しばらく休むと話しただけで、名前は挙げていません。ムビリの試合後のコメントは、この記事を書いた時点(11月1日昼)では、確かめられた報道が見つかりませんでした。

試合後の戦績

カネロはプロ64勝目。ムビリは今回がプロ31戦目で、これまで29勝1分けの無敗でしたが、初めて負けました(プロ初黒星)。ESPNとYahoo Sportsの結果記事が、次の数字を伝えています。

No. 選手 試合前 試合後
1 カネロ・アルバレス 63勝(39KO)3敗2分 64勝(39KO)3敗2分
2 クリスチャン・ムビリ 29勝(24KO)0敗1分 29勝(24KO)1敗1分

同じ大会のほかの試合の結果

世界戦はムンギアとエスピノサがともに防衛。日本の堤麗斗は2回TKOで勝ちました。DAZNとYahoo Sportsの結果記事で、勝者と決着の形が一致したものを並べます。

No. カード 結果
1 ハイメ・ムンギア vs ニキータ・ゾン(WBA世界スーパーミドル級) ムンギアが12回判定(3-0)で防衛。採点は117-111、117-111、116-112
2 ラファエル・エスピノサ vs リカルド・ブランドン(WBO世界フェザー級) エスピノサが3回TKOで防衛。ブランドンの傷(カット)が深く、DAZNによるとリングサイドの医師の判断で試合が止められた
3 堤麗斗 vs レイムンド・ロハス(スーパーフェザー級) 堤が2回TKO勝ち。ロハスから2度ダウンを奪った
4 ダビド・ピカソ vs カール・ジェームス・マーティン(フェザー級) マーティンが10回判定(2-1)で勝ち

堤はこれでプロ6戦全勝(5KO)です。エスピノサは、井上尚弥との対戦が取りざたされている王者で、その経緯はこちらの記事にまとめています。

この結果で何が変わるか

ボクシングには、世界王座を認める大きな団体が4つ(WBA・WBC・IBF・WBO)あります。カネロが取り戻したのは、そのうちWBCのベルトだけです。かつて持っていたスーパーミドル級の4団体のベルトすべてを取り戻したわけではありません。同じ大会でWBAのムンギアも防衛したため、この階級ではWBCをカネロ、WBAをムンギアが持つ形になりました。

ムビリは無敗の記録が止まりました。いちばん差の小さいジャッジでも3点差の判定負けでした。

よくある質問

カネロvsエンビリ(ムビリ)はどちらが勝ちましたか?

カネロが勝ちました。12回判定(3-0)で、採点は117-110、116-111、115-112です。

KOですか、判定ですか?

判定です。主な結果記事にダウンの記載はありません。8回にムビリが減点1を受けています。

カネロは4団体の王者に戻りましたか?

いいえ。今回取り戻したのはWBCの王座だけです。

堤麗斗は勝ちましたか?

勝ちました。レイムンド・ロハスから2度ダウンを奪い、2回TKOで勝っています。

出典