【9月10日】サトシ・ソウザ vs 野村駿太|2度流れた試合と、その代役に13秒で奪われたベルト
2026年9月10日(木)の超RIZIN.5 浪速の超復活祭り(京セラドーム大阪)で、ホベルト・サトシ・ソウザと野村駿太が対戦します。ゴング格闘技が「日本ライト級最強決定戦」と書いた一戦です。
ただ、この試合を紹介するときにいちばん大事な事実が、あまり書かれていません。
この2人の試合は、すでに2度、組まれて2度とも流れています。しかも2度目の代役が、サトシからベルトを13秒で奪っていきました。だから9月10日の試合は、タイトルマッチではありません。
1度目:2025年9月28日、野村が左眼窩底骨折で消えた
最初にこの2人が組まれたのは、2025年9月28日のRIZIN.51。当時RIZINライト級王者だったサトシに、野村が挑戦する王座戦でした。
ところが野村が左眼窩底(がんかてい)骨折と診断されてドクターストップ。挑戦者は堀江圭功に差し替えられ、サトシは1R 1分40秒のリアネイキドチョークで防衛しています。
2度目:2025年大晦日、今度は左ひざ。そして代役が13秒でベルトを奪った
仕切り直しとして、同じカードが2025年12月31日「RIZIN 師走の超強者祭り」のライト級タイトルマッチとして再び組まれました。
ところが野村は練習中に左膝前十字靱帯損傷・左大腿骨骨挫傷・左膝外側側副靱帯損傷と診断され、全治3か月〜6か月。またしても欠場となります。
代役に入ったのがイルホム・ノジモフでした。そしてこの試合で、サトシは1ラウンド13秒、顔面への右ヒザ蹴りでKO負け。初代王者として長く守ってきたRIZINライト級のベルトを失いました。
つまり野村が2度ケガをしている間に、ベルトは別の人のところへ行ってしまったわけです。
だから9月10日は「タイトルマッチではない」
RIZIN公式サイトの対戦カードには「RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)」とだけ書かれています。王座の表記はありません。ノンタイトルの71.0kg契約ワンマッチです。
サトシにとっては13秒でベルトを失ってから253日ぶりの再起戦。野村にとっては2025年7月27日以来410日ぶり、全治6か月と言われたケガからの復帰戦になります。
一本で勝つ男と、一本を知らない男
2人の通算成績です。日本語版WikipediaとSherdogを突き合わせ、数字が一致することを確認しました。
| サトシ・ソウザ | 野村駿太 | |
|---|---|---|
| 年齢 | 36歳(1989年9月19日) | 28歳(1997年10月11日) |
| MMA通算 | 24戦 20勝4敗 | 12戦 10勝2敗 |
| 一本勝ち | 13(勝ちの65%) | 0 |
| KO・TKO勝ち | 6 | 4 |
| 判定勝ち | 1 | 6 |
| KO・TKO負け | 3 | 0 |
| 一本負け | 0 | 0 |
| 判定負け | 1 | 2 |
| バックボーン | 柔道/ブラジリアン柔術(黒帯四段) | 伝統派空手 |
サトシは20勝のうち13が一本勝ち。三角絞めとリアネイキドチョークで勝ち星を積み上げてきた、ボンサイ柔術の黒帯四段です。2021年6月にトフィック・ムサエフを1R 1分12秒の三角絞めで倒して初代RIZINライト級王者になりました。
対して野村は、12戦して一本勝ちが1つもありません。10勝の内訳はKO・TKOが4、判定が6。伝統派空手をベースにした踏み込みの速さが持ち味で、DEEPライト級王者(第13代)でもあります。
ただし野村は、12戦して一度もフィニッシュされていない
ここが野村側のいちばん強い数字です。12戦して、KO負けも一本負けも0。2つの黒星はどちらも判定です。
- 2021年11月6日 宇佐美正パトリックに判定0-3
- 2023年7月2日 江藤公洋に判定0-3(のちに再戦して判定5-0で勝ち、DEEP王座を奪取)
そして直近は、2025年7月27日の超RIZIN.4でパトリッキー・ピットブルに判定3-0。その前はルイス・グスタボにテクニカル判定3-0で、RIZINでは2戦2勝です。
「20勝のうち13が一本勝ちの男」と「12戦一度も極められていない男」。ここが正面からぶつかります。
ちなみに、野村と青木真也の関係
この大会には青木真也も出場しますが、野村は青木と近い間柄です。日本語版Wikipediaは野村の「師匠」欄に青木真也の名前を載せており、通称の1つが「青木真也が認めた逸材」。青木自身のnoteにも、ONEの日本大会で野村がセコンドを務めたときのことを書いた記事があります。
その野村が、寝技で20勝中13を一本で取ってきた柔術家と戦う。青木の試合と合わせて見ると、この日の見え方が少し変わります。
この試合の見どころ3つ
- 倒されたあと。野村は12戦して極められていませんが、サトシと組んだ経験のある選手ではありません。寝かされた状態で何秒耐えられるかが、そのまま試合の分かれ目です。
- サトシの1ラウンド序盤。直前の試合で13秒でKO負けしています。24戦で3つあるKO・TKO負けのうち、いちばん新しいものです。立ち技での最初の1分は、サトシにとって危険な時間帯になりました。
- 野村のヒザ。全治3〜6か月と診断された左ひざの大ケガからの復帰戦です。踏み込みで勝ってきた選手なので、その踏み込みが戻っているかどうかが見どころになります。
開始は16時です(17時ではありません)
超RIZIN.5は14:00開場/16:00開始です。RIZINが8月2日に変更を発表しました。ただしRIZIN公式サイトの「対戦カード」のページと日本語版Wikipediaは、2026年8月26日時点でも「15:00開場/17:00開演」のままです。くわしくはこちらの記事にまとめています。
選手のプロフィール
この記事に出てくる選手の戦績・経歴は、選手名鑑にまとめています。
試合予定(RIZIN・ボクシング・UFC・ONE のスケジュール一覧)
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この記事で使った出典
- RIZIN公式サイト「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」対戦カードのページ/大会情報・チケットのページ(契約体重・ルール・開始時間、王座の表記がないこと)
- Sherdog(両選手の通算戦績と勝敗の内訳)/日本語版Wikipedia(同、および全試合の日付・決まり手) ※2つを突き合わせて一致を確認しました
- ゴング格闘技 2026年7月20日(対戦カード発表。「負傷で試合が流れていた」という記述)/同 2025年9月(野村の左眼窩底骨折によるドクターストップ、堀江圭功への変更)
- ORICON NEWS/TOKYO HEADLINE 2025年12月18日(野村の左膝前十字靱帯損傷ほか、全治3〜6か月、ノジモフへの変更)
戦績・開始時間は2026年8月26日時点の公開情報にもとづきます。誤りを見つけられた場合はご指摘ください。